校長室から

2022年9月の記事一覧

令和4年度 2学期のスタートにあたって

夏休みが終わり、2学期が始まりました。始業式では、以下の内容を生徒の皆さんにお話ししました。生徒の皆さん一人一人が、それぞれの形で取り組み、持てる力を発揮=「自分を表現」できることを期待したいと思います。保護者・ご家族の皆様を始め、生徒達に関わる多くに皆様にも、ご理解とご支援をお願いいたします。

 

『夏休みが終わりましたが、まずは、その間、皆さんが大きな事故なく過ごせたということ・・・それは、皆さん一人一人がしっかりと自分の行動や生活をコントロールできて夏休みを過ごせた結果の現れだと思います。地味なことかも知れませんが、毎日の生活を、地道にしっかりと繰り返し積み上げていけるということは、本当に素晴らしいことだと思います。

今年の夏は、新型コロナによる行動制限のない夏休みでした。コロナ禍以前と同様とまではいきませんが、対策をとりながらであっても、夏休みを楽しめた皆さんも多かったのではないかと思います。そうは言っても、全国や栃木県内の新規感染者数はなかなか減らず、いわゆる「高止まり」という状況です。それを受けて栃木県では、8月31日までの予定だった「とちぎBA.5対策強化宣言」の期限を9月30日まで延長することになりました。感染予防対策を確実に実践し、「自分自身を守ることは、自分の周りの大切な人たちも守ることになる」ということを、改めてしっかり意識して、2学期の学校生活を送ってほしいと思います。

1年生は、1学期に引き続き流通・環境・食品・福祉の各分野の授業をしっかり学びながら、自分が得意なこと、苦手なこと、自分がこれからもっとやってみたいことなどをつかんでいってほしいと思います。それが、自分を知るということになりますし、来年度の職業コースの選択のためにとても重要になってきます。

2年生は、初めての現場実習があります。事前学習と共に、気持ち・・・やる気ですね。それと体・・・自身の健康管理について、しっかり準備をしてください。不安や緊張の中にいる人もいると思いますが、実習を通して、働くことのやりがいや充実感、そして厳しさや今後もっと成長していかなければならない点などをしっかりと感じてきてほしいと思います。修学旅行もありますね。楽しみですね。

3年生の現場実習は、卒業の進路選択に直接結びつくものになってきます。1学期の課題を克服し、卒業後の進路の実現のために、普段の学習の中で目的意識を明確に持って取り組んでください。そしてもう一つしっかり考えてほしいことがあります。それは、今、皆さんが卒業後の進路先の候補と考えている企業や事業所が、その業種の仕事を通して、世の中の人たち、地域のためにどのように貢献しているのか・・・実習先の「自慢できるところ」・・・をよく知り、理解するということです。できれば実習報告会などでも後輩たちに「自慢」できると良いと思います。それは、皆さんがその企業や事業所で働くときの「やりがい」につながるものです。そして、それが、就職した後、長く働き続けられる気持ちの土台にもなります。日一日と近づいてくる卒業のその先の自分自身の日々を「やりがい」「生きがい」をもって生活していけるように、しっかりと考え、見つけ出してほしいと思います。

 最後に、栃木県としては、いよいよ「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」(栃木国体・第77回国民体育大会)と皆さんの中からも出場する「第22回全国障害者スポーツ大会」が開催されます。加えて、全国アビリンピック大会などもあります。そうした大会などのイベントや学校生活の様々な場面で、皆さんそれぞれの持てる力を発揮できる機会があります。「学ぶこと(将来の「働くこと」)と「楽しむこと」をしっかりと両立させて、全員が充実した2学期を送れるように頑張りましょう。』