R4トピックス

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キャリア教育職員研修

 9月21日(水)に栃木県総合教育センターの田上岳副主幹をお招きし、全教職員を対象に「キャリア教育の充実に向けて」というテーマで御講話いただきました。

 前半は、キャリア教育の基礎について、キャリア教育の歴史、背景、定義や目標等を学習指導要領の内容や各教育活動に関連付けながら、丁寧に説明していただきました。

 後半はキャリア教育の実践について、具体的な教育活動の実践事例を挙げながら説明して頂きました。それを受け、各学部がすでに行っている教育活動をキャリア教育の視点から振り返り、「キャリア教育の宝」の洗い出しをグループディスカッション形式で実施しました。各グループが教育実践事例について積極的に討論し、洗い出した内容を参加者全員で共有しました。

 本研修で学んだことを踏まえ、この後も、グループ協議や授業実践に向けた計画等を予定しています。キャリア教育の視点を生かした授業について、全教員の共通理解を図り、今後の教育活動に生かして参りたいと思います。

 

移動博物館

北海道の千歳化石会会長である古野竹志様が来校され、移動博物館が開かれました。古野様はボランティアで、北海道から自家用車に化石を積んで、全国の盲学校などを訪問されています。

北海道各地で採取されたアンモナイトの化石を中心に展示されました。アンモナイトのぬいぐるみ「ユーボ君」を使って、アンモナイトが生きていたときの様子の説明があり、理解を深める機会となりました。

一般の博物館では触ることが難しいですが、じっくりと触って形や巻きの方向などを確かめられる大変貴重な時間でした。

 

 

パラリンピック競泳木村敬一選手との交流会

 パラリンピック競泳金メダリストの木村敬一選手との交流会がオンラインで行われました。本校は、三か所に分かれて、小学部、中学部、高等部普通科、高等部専攻科の児童生徒が参加しました。

 木村選手の講演では、幼少期の水泳との出会いから東京パラリンピックで金メダルを獲得するまでの道のりについて、児童生徒一人一人の心に響くとても分かりやすい言葉でお話いただきました。児童生徒は、木村選手の言葉にとても真剣な表情で耳を傾けていました。また、講演の最後では、木村選手から児童生徒に向けて、「何かひとつ夢中になってやってみよう」、「チャレンジする気持ちをもとう」の二つの熱いメッセージがありました。

 本校代表の生徒からの「視覚障害者のスポーツは、サウンドテーブルテニス(以下STT)やゴールボールをはじめたくさんありますが、その中でなぜ水泳を選んだのですか。」という質問には、「STTやゴールボールもやったことはありますが、ボールを扱うスポーツは苦手で、STTではボールを天井の方に飛ばしてしまったことがあります。」とユーモアを交えた御回答がありました。

 予定された1時間があっという間に終わってしまうとても実りのある交流会となりました。また、普段は一緒に学習することのあまりない縦割りの集団での学習となり、児童生徒のキャリア形成の点からも有意義な時間を過ごすことができました。

スクリーンに映る木村選手に注目する児童生徒の写真

鹿沼東高等学校JRC部の「白杖体験」企画

 夏休み中のある日、鹿沼東高等学校から「本校のJRC部が9月の学校祭で『白杖体験』を企画したので、点字ブロックと白杖を借用したい」との連絡がありました。せっかくの機会ですので、本校で歩行訓練士の資格をもつ先生方が白杖の使い方や点字ブロックの歩き方などについてレクチャーを行うことになりました。来校したJRC部代表の生徒3名は、メモを取りながら説明に熱心に耳を傾け、実際に体験もしながら学校祭当日にどのように体験を行ったらよいか考えていました。

 鹿沼東高等学校の学校祭(東陵祭)は、9月2日、3日に一般公開なしで盛況に行われたとのことです。JRC部企画の白杖体験が視覚障害者への理解を深めるきっかけとなりますことを願っております。

 

  折りたたみ式の白杖をたたむ東校生   点字ブロックを歩く練習

折りたたみ式の白杖をたたむ東校生 点字ブロックを歩く練習

タンデム自転車の寄贈式

盲学校にタンデム自転車1台が贈られました。

自転車まちづくり研究会代表である 須藤 敦司 様 が個人で大切に所有されていたタンデム自転車を栃木県に寄贈し、それを今回、本校が頂くこととなりました。

9月7日(水)に寄贈式が県庁特別会議室で開催され、福田知事から須藤様に感謝状が送られました。

この寄贈式には、本校から伊藤校長、石井高等部主事、そして幼児児童生徒を代表して、高等部1年 山口 和真 さん が出席しました。

また、今回の寄贈に当たり、タンデム自転車のフルメンテナンスに携わった宇都宮ブリッツェンサイクルスポーツマネジメント株式会社代表取締役である 柿沼 章 様 も同席されました。

福田知事が会場の特別会議室に御登場の際には、出席者一同緊張した様子でしたが、福田知事からタンデム自転車に関する幾つかの話題が投げ掛けられ、出席した各々からそれに対する受け答えが行われるうちに、会場は和やかな雰囲気に包まれていきました。

福田知事から山口さんへ、タンデム自転車に乗ることを通してどんなことを期待したいかという御質問がありました。山口さんは、「タンデム自転車に乗って、風を切って走る爽快感を是非味わってみたいです。」とはきはきと答えていました。

また、須藤様からは、学校側に対して「タンデム自転車は普通の自転車と違った特徴があります。どうか、学校の皆さんでタンデム自転車に実際に触ってみて確かめてみてください。」というお言葉がありました。

今後、タンデム自転車の学校での活用方法について考えていきたいと思います。

なお、この寄贈式の様子は当日のとちぎテレビと翌日の下野新聞で紹介されました。

 

8月4日(木)夏季研修

 8月4日(木)に夏季研修を開催し、県内で視覚障害児童生徒に関わっている16施設24名の方が御参加くださいました。

今回は、新型コロナウイルス感染症対策のため、Zoomを用いた初のオンライン開催となりました。午前中の前半は見えにくさへの理解と支援に関する講話を行い、後半は見えにくさに配慮した教材教具、視覚補助具、ICT機器等を紹介するワークショップを行いました。午後はZoomのブレイクアウトルーム機能を用いて、就学前、小学校、特別支援学校の3グループに分かれて情報交換会を行いました。各グループ、担当の幼児・児童への関わり方や指導法について積極的に意見を交換しました。

参加者からは「様々な教材教具が充実していると感じた。」「zoomの研修であればより多くの職員が参加できるので良いと思う。」「悩みや困難さを共有し、相談できて良かった。」「講話やワークショップで学んだことを今後の指導に生かしたい。」といった御意見・御感想をいただきました。

いただいた御意見等を踏まえ、今後もより充実した研修会を企画して参りたいと思います。

 ご参加くださった先生方、ありがとうございました。

 

夏季研修会開催方法変更のお知らせ

 8月4日(木)に予定しております夏季研修会ですが、新型コロナウィルス感染症の感染状況を鑑み、安全面を考慮しオンライン開催といたします。参加される皆様には開催間際の御連絡となり申し訳ありません。つきましては、実施要項及び講話資料についてPDFファイルを以下よりダウンロードして御活用ください。なお、ミーティングID及びパスコード、接続テストにつきましては各所属宛てに8月1日頃までにファックスいたしますので御確認下さい。

 実施要項 オンライン用.pdf

 夏季研修講話資料(文字大).pdf

 夏季研修講話資料(文字小).pdf

 

寄宿舎 総合避難訓練

 6月27日、宇都宮市西消防署城山分署の署員様来舎のもと、地震及び調理室出火想定の避難訓練を行いました。緊急地震速報の音がすると、舎生一人ひとりが、自ら身を守る行動をとることができました。また、火災想定の避難訓練では、出火場所や避難経路の放送をよく聞き、職員の指示に従って、安全に避難することができました。終了後、署員様から「落ち着いて行動できていた。今後もこれを継続してほしい。」とお褒めの言葉をいただきました。今後も、防災・防犯について常日頃から意識して過ごせるよう、定期的に避難訓練や不審者対応訓練などを実施していく予定です。          

              

 

第2回育児学級

 7月22日(金)に第2回育児学級を開催し、6組の親子の御参加がありました。

 今回は、保護者の方々向けに視覚障害の当事者である本校教員から、自身の子供時代の体験談をお伝えしました。積極的に身の回りの物に触れ、音を聞き、匂いを嗅ぎ、実体験を大切にして育てられたことが、その後の人生の可能性を大きく広げてくれたということを、たくさんのエピソードを交えて紹介しました。視覚以外の感覚を使うことや、親が様々な体験をさせるチャンスを作ることなど、参加者の皆様が今後の子育てに取り入れたいと思っていただけるポイントがあったようです。質問もたくさんあり、充実した1時間となりました。

 子供たちは別室にて本校職員やお友達と一緒に過ごしました。3~5歳の初めて会うお友達同士で自己紹介をした後は、歌や楽器を使った活動、トランポリンなど体を使う遊び、人形遊び、ままごと遊びなどをしました。いろいろな触感、音、体への刺激など視覚以外の感覚も使って、活発に楽しく活動しました。

 

 第3回は12月に予定しています。近くなりましたら、改めてお知らせいたします。