R4トピックス

2022年6月の記事一覧

第1回PTA研修会

6月27日(月)、第1回PTA研修会を実施しました。6名の保護者様が参加されました。前半は体験活動、後半は講話という構成で、本校の歩行訓練士が体験活動の進行や講話を行いました。

 アイスブレイクで3人のグループ(「好きなラーメンの味」で共通だった3人組)を作った後、体験活動「アリさん大集合!」を行いました。“絵を見せ合いっこせずに、3人で同じアリさんを描いて!!”というお題に取り組みました。その後は、アイマスク体験で、説明を聞きながら紙の入れ物を折る、次にビーズのブレスレットを作るという流れでした。校長も一緒に活動に参加しました。視覚を使えばそれほど難しいことではないことも、なかなか簡単ではなかったようです。

 後半の講話は「イメージ~子どもたちの新たな概念を獲得するために必要な力~」というタイトルで行われました。「イメージ操作に関する力」、「空間を認知する力」など、育てたい本質的な力についてのお話でした。

 参加された保護者様から、「指先の感覚を使い、説明を聞いたりしながらやる事は、難しかったけれど、楽しかったです。」「当たり前に“分かるだろう”と思って、説明やイメージを省いているような反省にかられました。今からでもていねいに話していきたい。」「イメージをどうしても聴覚から得てしまいがちだが、運動イメージからというのは参考になった。改めて伝え方を工夫したい」などの感想が出されました。

第1回育児学級

 6月24日(金)に第1回育児学級を開催し、2組の親子が御参加くださいました。

 育児学級に参加した子どもたちは、本校教職員とさわる絵本、歌や楽器、リズム遊び、ふれあい遊びを楽しみました。保護者の皆様は、お互いの生活上の困りごとやお子様の預け先などについて情報交換をしました。終了後には、「情報が共有できて勉強になりました。有意義な時間でした。」「我が子の成長が楽しみになりました。」と御感想をいただきました。

 第2回は7月22日(金)に行います。詳しくは本校ホームページのR4トピックス6/24投稿の「第2回育児学級のおしらせ」を御覧下さい。

 参加希望の方がいらっしゃいましたら、ぜひ御連絡をお待ちしています。
 

高等部 公共授業

 点字毎日で紹介されていたウクライナの触地図を新潟大学工学部の渡辺哲也先生に申し込んだところ、さっそく三種類の地図を送っていただき、高等部『公共』で地図を使用した授業を行いました。

 ウクライナの国土の形や国境を接している国を確認した後、ウクライナ侵攻のニュースをいくつか紹介し、ニュースに出てきた都市名と位置を地図で確認しました。生徒たちは、周辺諸国との位置関係、アゾフ海から黒海、地中海とのつながりなどを具体的に把握することができたようでした。

 「なぜロシアが東から進行してくるのか、理由が分かった。」「都市名はよく聞くが、実際どこにあって、どことどこが繋がっているのかがよく分からなかった。今回、都市のつながりが分かっていい経験になった。」「この地図をきっかけに、日々のニュースを注意深く聞き、軍事侵攻の状況をより具体的に理解できるようにしたい。」「どんどん攻撃の範囲が拡大していることが分かってニュースを聞いていて辛い気持ちになる。」「突然このようなことが起こって、悲しい気持ちでいる。自分にも何かできることはないのかと考えている。」と、感想を述べていました。
 

寄宿舎クラブ活動

 6月9日(木)17時から小・中学部舎生の企画による「私は誰でしょうクイズ」を放送で行いました。クラブ名は、小・中学部舎生から出た意見をもとに、「みんなでエンジョイ!ほりごめクラブ」となりました。一問につき、3つのヒントが出され、それをもとに「誰なのか」をみんなで考えました。自分が考えたクイズが読み上げられたり、クイズに正解したりすると、嬉しそうに喜ぶ舎生の姿があり、とても盛り上がる行事となりました。

 

小学部 城山西小学校との交流(授業交流・遊び交流)

 6月16日(木)、城山西小学校との交流を行いました。新型コロナウイルス感染症の影響で、この二年間は間接交流となっていましたが、今年度は、城山西小学校を会場とし、直接交流を実施することができました。

 授業交流では、「道徳」の授業に参加しました。本校児童は、集団での授業が初めてでしたが、徐々に慣れてきて、自分の意見をみんなの前で発表していました。友達のいろいろな意見や考えを聞く貴重な経験となりました。「なかよしタイム」では、校庭に出て、遊具遊びや鬼ごっこをして、友達と思いっきり体を動かして遊びました。

 遊び交流では、音源走やボウリング、ボール回しをグループごとに実施しました。始めは不安そうにしていた児童たちも、ゲームを通して徐々に打ち解け、名前を呼び合ったり、グループの中で順番や役割を相談したりして、友達と一緒に楽しく過ごすことができました。

 学校に帰ってからも、交流で体験した内容を笑顔で興奮気味に話す児童もいました。たくさんの友達と一緒に過ごすことができ、とても嬉しかったようです。城山西小学校のみなさん、ありがとうございました。次の交流も楽しみにしています。

ICTサポートセンターとの連携

 栃木県障害者ICTサポートセンターの相談員、菊池様に来校していただき、音声リーダーを使用する児童生徒にパソコン操作を指導する方法について、教えていただきました。キーボード操作を習得するために有効なソフトや文字入力を習得するための効果的な指導法について貴重なアドバイスをいただきました。今後も必要に応じて連携していただけることも確認できました。教えていただいたことを授業に生かしてICT活用の推進を図っていきたいと思います。
 

全国盲学校PTA連合会~第61回総会並びに研修会~について

 6月15日(水)、全国盲学校PTA連合会~第61回総会並びに研修会~がオンラインで開催され、全国67校のPTA会長、校長等が参加しました。
 総会では、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課特別支援教育調査官の森田浩司氏と、全国盲学校長会会長の山岸直人氏から御挨拶をいただきました。議事の事業報告、会計報告、会計監査報告等は賛成多数で承認されました。
 研修会では、講師に筑波大学人間系(障害科学域)准教授の小林秀之先生をお招きし、「視覚に障害のある生徒の指導について」のテーマで講演をしていただきました。最初に、小林先生御自身が育った環境(視覚障害のあるお父親様や叔父様)を、自己紹介を兼ねてお話しいただき、父親であり元文京盲学校長の小林一弘氏の著書「視力0.06の世界」の一文も、『身に付けておきたい一番の力とは』として紹介されました。とても心惹かれる研修会でした。

PTA会長がオンラインで参加

 「視力0.06の世界」・小林一弘著・ジアース教育新社出版・2003年より引用
 『障害のある人たちは、障害にあまえず背伸びせず、自分にはどうしてもできないことについては謙虚に人に援助を依頼し、自分にできることは精一杯努力するといった生き方のできる人間になってほしいと思いますし、障害児の教育に携わる先生方には、子どもたちをそうした生き方のできる人間に育てていってほしいと心から願っています。』

カイコガの飼育

 小学部で「カイコガの飼育」を行っています。点字教科書では、「モンシロチョウ」に加えて、「カイコガ」を用いて、小学校3年理科の「チョウのなかま」の学習をします。

 カイコガが食べている「桑の葉」は、地域の方が所有する桑畑から無償でいただいております。「盲学校の子どもたちのために、どうぞ。」と快くお願いを聞いてくださいました。本当にありがとうございます。

 5月23日に卵から生まれたカイコガの幼虫は、すくすくと育ち、現在6cm程の大きさになっています。古賀志地区の桑の葉がとてもおいしいのでしょう。もりもり食べています。

 子どもたちは、カイコガの成長を楽しみにしながら、理科の学習に意欲的に取り組んでいます。
 

 

令和4年度舎生会役員選挙・任命式

 5月18日(水)に舎生会役員選挙を行いました。舎生が投票を行い、3名の舎生が舎生会役員に当選しました。5月23日(月)には任命式を行い、校長先生が役員一人一人に任命書を手渡しました。新舎生会会長は、「みんなが楽しめる企画を考えていきたい。舎生会役員全員で協力して頑張りたい。」と決意を述べました。