日誌

白布ヶ丘点描

グリーンカーテンプロジェクト~ゴーヤの植え付け~

先日の放課後、科学部の生徒たちがグリーンカーテン設置の準備をおこないました。

ネット、用土、そしてゴーヤの苗を用意し、プランターは家庭科棟にあったものを再利用しました。

今回は2棟2階の物理準備室からネットを降ろし、化学講義室の窓際にツルをはわせる計画にしました。設置は放課後におこなったため、写真では日陰になっていますが、昼間は一日中日当たりの良い場所になっています。少しでも化学講義室の室温が下がれば設置した甲斐がありますね。

羽化したてのクロアゲハ

玄関前の園庭でクロアゲハを見つけました。

まだ羽化して間もないのか、ドウダンツツジに留まったままジッとしていました。ツツジの花の蜜などを好むので、園庭や正門にツツジが多くある本校は、クロアゲハに住みやすい場所です。気温も日に日に上昇し、本校で見られる昆虫もどんどん増えてきます。草木が多い、自然豊かな本校ならではです。

エゴノキとミノムシ

玄関前の植え込みでエゴノキが満開を迎えています。

小ぶりの小さな花をたくさんつけているエゴノキに、よく見るとミノムシが紛れていました。

ミノムシはミノガという蛾の幼虫です。最近めっきり見かけなくなりました。地域によっては絶滅危惧種に指定されているようです。20年くらい前は普通に庭木にもついていて、ミノを剥がしてカラフルな毛糸や紙クズの中に幼虫を放置してカラフルなミノムシを作る遊びをやったことがある人もいると思います。でも最近の生徒たちはミノムシを見たことのない生徒もいるかもしれませんね。ちなみにオスは蛾となりメスを求め飛び回りますが、メスは一生をミノの中で過ごすという不思議な生態をもっています。

理科の実験で使うミノムシクリップはこのミノムシに外観が似ていることからその名がついています。ミノムシを滅多に見かけることがなくなった今、ミノムシというと虫ではなく、ミノムシクリップを思い浮かべる生徒も多いかもしれません。

愛鳥週間~雀の巣立ち~

午前中の雨も午後には上がり、久しぶりに校内をみてまわりました。5月10~16日は愛鳥週間なので、特に鳥を観察しました。雨続きで久々晴れたため、巣立ったばかりのスズメをあちこちでみかけました。

まだうまく飛べず、クチバシの付け根には黄色い部分が残っています。顔の周りも成鳥のような黒い羽毛が生えそろっていません。近くに親鳥がいて、若鳥をそっとみ守っていました。初夏らしい風景でした。

物理実験~音速測定~

2年生の物理で音速測定の実験をおこないました。

管の中の水位が調整できる細長いガラス管の気柱共鳴装置を用いた実験です。管上部の開放口で音を鳴らし、共鳴する水位を2カ所見つけ、水位差から音の波長を割り出します。
 音の振動数と波長を掛けると音の速さが求められます。実験から割り出した音の速さと、音の速さを求める式 V=331.5+0.6t(V:音の速さ、t:温度)から導き出した数値を比べ、実験の精度を確認しました。教室内の室温は約22℃だったので、各班おおよそ345m/s前後の数値が出たようです。
 時速に換算すると1242km/h(約マッハ1.2)です。15℃で1気圧の空気中を伝わる音速は約340m/s。これがマッハ1です。音速の2倍がマッハ2、3倍がマッハ3です。