校長ブログ
【校長ブログ】中学生の皆さんへ(その二)
いよいよ、明日は小山西高等学校の一日体験学習の日を迎えます。
この夏の陽射しの中、皆さんが本校に足を運んでくださることを、私たちは心より楽しみにしております。
明日は暑さが予想されますので、どうか体調に気をつけて来校してください。教室は涼しく整えて、皆さんを温かくお迎えする準備を整えております。懇談会の後には、ぜひゆっくりと部活動の様子をご覧いただき、本校生徒の生き生きとした姿に触れてください。中庭ではコンサートも予定しております。どうぞお楽しみに。
さて、昨日に続き、明日配布予定の学校案内『GO WEST』の補足として、本日は小山西高校の学校行事についてご紹介いたします。
「小山西高校とはどのような学校か」と問われれば、私は迷うことなくこう答えます。
「学校行事が盛んな、文武両道の進学校です」と。
皆さんが進路を考える中で、さまざまな高校が選択肢にあることと思います。しかし、「学校祭と体育祭という二大行事を毎年実施している高校」は、そう多くはありません。小山西高校では、9月6日(土)に一般公開される「思桜祭(学校祭)」をはじめ、今年度から新たに「桜華祭(体育祭)」も開催されており、新聞でも取り上げられました。
さらに、全校生徒による百人一首かるた大会、持久走大会、劇団四季による芸術鑑賞会、そして広島・関西方面への修学旅行など、年間を通じて多彩な行事が展開されています。これらの行事を通して、生徒たちは仲間と協力しながら、主体性と協調性を育んでいくのです。
最後に、皆さんにお伝えしたいことがあります。
高校時代は、『人生に一度きりのかけがえのない時間』です。
勉強に、部活動に、そして学校行事に、全力で取り組み、青春の日々を悔いなく過ごしてほしいと願っています。
皆さんが、小山西高校でその一歩を踏み出してくださることを、心よりお待ちしております。
小山西高等学校 校長
佐山 利晴
【校長ブログ】中学生の皆さんへ(その一)
小山西高等学校に関心を寄せてくださっている中学生の皆さんへ。
はじめまして。校長の佐山利晴と申します。このたびは本校のホームページをご覧いただき、心より感謝申し上げます。
いよいよ明後日には、一日体験学習が実施されます。皆さんと直接お会いできることを、生徒・教職員一同、心から楽しみにしております。残暑厳しき折、どうぞ体調に気をつけてお越しください。
さて、当日皆さんにお渡しする予定の学校案内『GO WEST』について、いくつか補足をさせていただきます。
1.教育課程について
まずは、令和8年度入学生向けの教育課程をご覧ください。本校では、生徒一人ひとりの学びを大切にするため、1年次より習熟度別授業を導入しております。2年次からは文系・理系に分かれ、さらに個々の理解度に応じた授業が展開されます。そして3年次には、進路実現に向けてより細やかなクラス編成がなされます。
本校の教育課程における大きな特色の一つは、週あたりの授業時間数が32時間であることです。そのため、週に3日は6時間授業で終了します。これは、生徒の自主性を育むという本校の教育理念に基づくものです。実際、放課後には職員室で熱心に質問をする生徒や、自習室で静かに学びに向き合う姿が日常的に見られます。
また、年に数回、土曜日に自由参加の課外授業も実施しております。通常の授業とは異なる学びの場で、自らの可能性を広げるきっかけをつかむ生徒も少なくありません。
2.進路指導について
本校では、1年次に文理選択を行い、2年次には教員との個別面談を通じて、進路実現に向けた目標を明確にしていきます。3年次には、多様化する入試制度に対応すべく、生徒一人ひとりに最適な入試戦略を共に考え、丁寧にサポートしてまいります。
その成果として、毎年多くの生徒が国公立大学に合格しており、昨年度は東京外国語大学、埼玉大学、宇都宮大学、茨城大学、群馬大学などに合格者を輩出いたしました(これらの実績は学校案内には記載されておりません)。また、私立大学においても、上智大学をはじめとする難関大学への合格者を多数輩出しております。
これらの成果は、文武両道を旨とし、素直に、そして粘り強く努力を重ねた小西生たちのたゆまぬ歩みの証です。
皆さんがこの小山西高校で、未来への一歩を踏み出す日を、心よりお待ちしております。
校長 佐山 利晴
【校長ブログ】小西の文武両道とは
この夏の輝かしい快挙として、酒井心音さんがインターハイ準優勝を果たし、小山西高校の名を全国に響かせました。ちなみに、ウエイトリフティングの競技を観ていると、各選手の個性が際立ち、歓喜や葛藤が表情に映し出される場面が多々あります。しかし、酒井さんの競技姿勢は、特筆すべき美しさを持ち、派手なパフォーマンスを排し、礼儀と冷静さで観る者を魅了しました。その一礼にこそ、小山西高校の精神が宿り、正々堂々とした挑戦者の姿を象徴しています。まさに『小西女子』です。
これは酒井さん一人の特徴に留まりません。ハンドボール部、野球部をはじめ、我が校の選手たちは競技のみならず、その過程で礼節と自己鍛錬を学びます。そして、勝利以上に重要なもの、それは人格を形成し、社会へと羽ばたく準備をすることであります。先生方の教育の真髄がここにあります。
また、皆さんもご存じのように、酒井さんをはじめ部活動に励む多くの選手たちは、競技だけではなく学業においても手を抜きません。彼らは学校生活全般において、仲間を牽引し、自己の目標達成に向けて努力を惜しみません。そのような文武両道の姿勢は我が校の誇りであり、建前ではなく実践として根付いています。
君たちが活躍するこれからの時代、AIやロボットが日常の一部となりますが、人としての心を育む力は何よりも重要です。もとろん学力は大切ですが、他者への思いやり、共感力、自己を律する粘り強さ、そして自己肯定感――これらは競技や学校行事での挑戦と経験を通して培われます。失敗を恐れず、新たな挑戦に踏み出し、そこから学びを得ることで成長を続けていきましょう。諸君がこの夏に磨く心と行動が、未来の君たち自身を輝かせるのです。
【校長ブログ】酒井さん全国2位の快挙!
1年生にして堂々の銀メダルを手にした酒井心音さん。その輝かしい挑戦が多くの人々の胸を熱くしました。8月8日、鳥取県米子市で開催された全国高校総体重量挙げ49キロ級に出場した酒井さんは、唯一の1年生としてその舞台に立ちました。
スナッチ種目では、2回目の試技で挑んだ67キロに惜しくも失敗。しかし、ライバル選手が成功させた瞬間、酒井さんの闘志が燃え上がります。3回目の試技で68キロに挑み、一瞬の静寂の後、大歓声が会場を包みました。逆転の1位という栄光をその手に掴み取った瞬間でした。
そして迎えたジャーク種目では、最初の試技で78キロを確実に成功させたものの、続く2回の試技では80キロに惜しくも届かず、トータル146キロという堂々たる記録を残しました。ライバル選手との差はわずか1キロ。熱戦の末に酒井さんは全国2位の座を獲得し、『栃木県・小山西高校』の名を全国に響かせました。この快挙は、銀メダル以上の価値を持つものです。
試合後には、日本ウエイトリフティング協会の砂岡良治会長(ロサンゼルス五輪メダリスト)から惜しみない称賛と貴重なアドバイスを頂き、さらなる成長の糧としました。
酒井さんは中学時代に全国大会3連覇を成し遂げた実力者。そして、今回の経験を糧に『来年こそ全種目で1位を』との決意を胸に、次なる挑戦に向かっています。この挫折は新たな飛躍への助走であり、輝かしい未来への道標となることでしょう。酒井さんのこれからの挑戦に、さらなる期待が寄せられます。
(下野新聞社提供許諾済)
【校長ブログ】時間とは命―夏休みに寄せて
生徒諸君へ
長い夏休みが始まりました。蝉の声が響き渡るこの季節、皆さんはどのような思いで日々を過ごしているでしょうか。
今日は、終業式でもお話した「時間」という尊い概念について、静かに思いを巡らせてみましょう。
聖路加国際病院の名誉院長であった日野原重明先生は、生涯を通じて命の尊厳を説き続けた方でした。彼は、10歳の子どもたちに向けて「いのちの授業」を行い、その中でこう語りかけています。
「いのちとは、あなたが使える時間のことです。」
この言葉には、深い哲学と温かなまなざしが込められています。すなわち、時間を大切にすることは、命そのものを慈しむことにほかならないのです。
皆さんには今、自由に使える時間が豊かに与えられています。だからこそ、「自分の命とも言える時間を、どのように使うか」を真摯に考えてほしいのです。
「自分の時間を何に使いたいか」ではなく、「この夏、自分の時間を何に使うべきか」を優先して考え、行動してほしい――それが私たちの願いです。
勉強に励むことも、家族との時間を大切にすることも、友人との絆を深めることも、すべてが命の使い方です。どうか、自律した学びと生活を実践し、心豊かな夏を過ごしてください。
「いのちとは、あなたが使える時間のことです。」
この言葉を胸に刻み、日々の時間の使い方を見つめ直し、皆さんの歩みに活かしていってください。
皆さんの成長を、心から楽しみにしています。
校長 佐山 利晴