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2026年3月の記事一覧

修業式 校長講話

 皆さん、おはようございます。

 先ほどは賞状伝達式を行いました。部活動や検定試験、校内のテスト等で多くの生徒がよく頑張ったと思います。良い結果が得られた人は、これを励みにさらに精進してください。頑張っているのになかなか結果が出ない人もいると思いますが、継続することが重要です。これからも努力を続けてほしいと思います。

 さて、早いもので、令和7年度も修業式を迎えました。皆さんにとってどんな一年だったでしょうか。この一年間、私が皆さんに伝えたかったのは、自分の頭で考え、自ら主体的に行動できる人になってほしいということ、そして、大きな目標を立てて地道な努力を続けてほしいということです。ぜひこの1年を振り返って、自分が何を頑張ったのか、頑張れなかったのか、客観的に自分を見つめ直してから、次の学年に進んでもらいたいと思います。

 勉強や進路については、先日の「進路状況説明会」で、卒業生が様々なアドバイスをしてくれました。成功の鍵として、「早めに勉強を始める」、「手帳でスケジュール管理をする」、「スキマ時間を有効に使う」など、参考になる話がたくさんあったと思います。聞いて終わりではなく、大切なのは、今後の生活にどう生かしていくかです。年度の変わり目は、自分を変えるチャンスの時でもあります。先輩たちの言葉を思い出して、決意を新たに明日からの春休みを過ごしてください。

 カナダの精神科医エリック・バーン氏は「過去と他人は変えられない。自分と未来は変えられる」という名言を残しています。自分次第で未来は開けてくるものです。それぞれ、一年後、二年後の成功に向けて勉学に励んでくれることを期待しています。

 それでは、今日は1つだけ、「やる気」について話をしたいと思います。

 誰しも「やる気」が出ない時はありますが、脳科学的には「やる気」とは幻想のようなもので、行動することでしか引き出せないという研究があるそうです。例えば、「YouTube見てから勉強しよう」とか、「SNSをチェックしてから勉強しよう」ということでは脳はその気になってくれません。やる気が出てから勉強するのではなく、やる気が出なくてもとにかく鉛筆を持ってノートに書いていくことで、その後次第にやる気が引き出されるということです。「やる気」がでない時には、やる気が出るまで待つのではなく、まずは始めてみることが大切です。ぜひこの春休みに試してみてください。

 また、「やる気」に関連して、勉強しなくてはと思いつつ勉強できないでいる人へ本を紹介したいと思います。喜多川泰さんの『手紙屋』という小説で、「~私の受験勉強を変えた十通の手紙~」というサブタイトルがついています。また、本の帯には、「何のために勉強するのだろう?」という大きな文字が書かれています。主人公は、大学に行きたいけれど勉強をやる気になれずに進路で悩む高校2年生。そこに現れた「手紙屋」という謎の人物が、手紙のやりとりを通じて主人公の夢の実現を手助けするという話です。主人公は、十通の手紙を通して、なぜ勉強が必要なのか、どのように勉強したらいいのかということがだんだん分かってくるというストーリーになっています。ちなみに7通目の手紙には「家に帰ってから最初に座る場所で、自分の人生が決まる」というタイトルが付いています。皆さんは家に帰って、最初に座る場所はどこでしょうか。勉強に悩んでいる人にぜひ読んでもらいたい本です。

 さて、昨日教室準備をしてもらいました。20年間ずっと続いた6クラスも、次年度の新入生から5クラスになり、授業も50分授業になるなど変更点があります。令和8年度は、本校にとって変化の年になります。創立21年目となる新年度に向けて、皆さんの自覚と努力を期待したいと思います。

 最後に、卒業生も基礎固めの重要さを言っていましたので、それを踏まえ、哲学者の和辻哲郎氏の言葉を贈ります。「成長を欲するものはまず根を確かにおろさなくてはならぬ。上に伸びることをのみ欲するな。まず下に食い入ることを努めよ」。ぜひ春休みに少しでも深く根を張れるように有意義な生活を送ってください。皆さんが春休みに一回り成長してくれることを願い、私の話を終わります。