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校長からのメッセージ(2021.8.20)

【宇高の生徒諸君へ】
 本校は、8月20日から8月27日まで夏季後期課外を経て、8月30日の始業式を迎える予定でしたが、新型コロナウイルス感染予防の観点から、20日以降の課外は中止、併せて、以降の夏休みは原則として登校禁止としました。県内の急速な感染拡大と医療体制の逼迫に加え、本校生の罹患状況を鑑みて校内での感染拡大防止措置を最優先させたためです。2学期の教育活動を安心して再開できるよう、生徒諸君には、自分の未来の扉を開くため、計画的で自覚的な日々の実践を期待します。今、自分がやるべきことを見据え、一回りも二回りも逞しくなった諸君に始業式に会えることを楽しみにしています。
 緊急事態宣言下、実質的な臨時休業となった宇高生に、1学期終業式で紹介した言葉を今一度示したいと思います。人の生き方には二つある。それは、『そこそこやるか』と、『そこまでやるか』だ。どうせなら、『そこまでやるか』というところまでやりなさい。『そこそこやるか』と、『そこまでやるか』の違いは、最後まで諦めない心だ。『そこまでやるか』というところまでやった人は、必ず納得した生き方をしている。そして、必ず成功している。これは、「成功のための最大の秘訣は、成功するまで続けることだ」との言葉を残した、パナソニックの創業者、松下幸之助氏の言葉です。生徒諸君には、「滝の原プライド」をもって、宇高の再開の日に向けて励んでほしい。「滝の原のプライド」とは、自分自身で選択した「学び」の日々に、真摯に取り組む中から生まれるプライドです。本気になってやれば、人は謙虚になります。学ぶとは謙虚さを学ぶことだと知り、高い目標に向かって、可能性を信じて己を賭けることができる。だからこそ、同じように励む友を認め、互いの人格を重んじる。そして、友とともに、主体的に、より高い目標向かって意欲を燃やす。それが、「滝の原プライド」です。「おまえ、そこまでやるのか。おれも、ここまでやるよ」。言葉にはせずとも、宇高生の友情、良きライバル魂の根底には、そんな思いがあるような気がしてなりません。
 学校が再開すれば、「宇高の友と俱にある日々」が待っています。高校時代の「学び」の中から生まれる友人は、一生にわたる宝物です。諸君には、優れた仲間と互いに切磋琢磨し、心豊かで活力のある人間、総合力のあるバランスの良い人間として、この滝の原で成長していって欲しい。切にそう望んでいます。そして、私たちもまた、この滝の原で、諸君と元気に会えることを心待ちにしています。