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2023年11月の記事一覧

令和5年度 後期研究会報告

令和5年11月14日に、宇都宮北高等学校にて、後期研究会を実施しました。

今回の研修内容は、国立音楽大学音楽部准教授の瀧川淳先生をお招きして、「ICTを活用した音楽的な学びについて」の研修会と、宇都宮北高等学校の宮田先生による、「ICTを活用した旋律の創作」の研究授業でした。

 

まず、宮田先生の1年生の音楽Ⅰの創作の授業を見学しました。

宇都宮北高等学校では、年間を通してPC(タブレット)を活用した授業を行っており、今回の題材は、Web音楽学習プラットフォーム『Musicca』で演習した楽典の知識の応用実践として設定したもので、教育芸術社提供のWebアプリケーション『カトカトーン』を用いて旋律を作成する内容でした。

研究授業では、6時間扱いの授業の5時間目の授業で、前時までに生徒がそれぞれ作曲した作品について、「質問作り」により、「よい旋律」とはを考察し、他者の意見も聞き思考することで、実践への理解を深めること、他者の作品を鑑賞して得たヒントやもらったアドバイスを基に、自身の作品を振り返り、改善点を見いだしてより表現を深めることを目標とした授業でした。

 

 

 

生徒たちは、Webオンラインホワイトボード『Figjam』を活用して、「よい旋律」について問いをたて、思考を深めていく様子が見られました。

 

  

生徒が作った作品の鑑賞では、感想やアドバイスを『Figjam』の付箋に記入し、それぞれのグループのボードに貼り付け、活発な意見交換がなされていました。

 

 

午後からの瀧川淳先生の研修では、タブレットを活用することで深めることのできる学びについて講義をいただき、授業で活用できる、さまざまなアプリケーションをご紹介いただきました。

後半では、宮田先生の授業でも活用されていた『カトカトーン』を実際に使って、演習を行いました。

『カトカトーン』は、教育芸術社が作成した音楽Webアプリケーションで、2023年4月に試験公開版が公開されています。初心者にも分かりやすく音楽作成ができるものです。

 

『カトカトーン』を実際に使ってみて感じたことは、分かりやすく直感的に操作でき、作成した音楽をオーディオファイル・楽譜・MIDIファイルなどに書き出すことができることで、簡単に音楽を共有して楽しむことができるとても使いやすいものだなということです。

 

 

今回の研修会で瀧川淳先生にご紹介いただいたさまざまなアプリケーションや活用方法は、すぐにでも実践できる内容のものばかりでしたので、これからの授業で活用していけたらと思います。

 

 

 

 

 

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