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  • 栃木県教育研究発表大会
  • 平成27年度 栃木県教育研究発表大会
  • 教育の情報化部会
  • 部会テーマ:学校における「情報モラル」育成の取組
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  • 教育の情報化部会の様子1
    教育の情報化部会の様子2
    教育の情報化部会の様子3
    教育の情報化部会の様子4
     本部会では、本年度総合教育センターで行った「情報モラルの育成に関する調査研究」についての報告と、塩谷南那須地区全体の取組、高校生の情報モラル向上に向けた学校独自の取組について、子どもたちにどのように指導するか実践例を交えながら発表していただきました。まとめとして、宇都宮大学教育学部の川島芳昭准教授に指導助言をいただきました。


    発表1 情報モラル育成に関する調査研究
         -ネットトラブルに関する事例集の作成-


     県内の学校において発生したネットトラブルの状況について報告があり、調査研究で得られた事例を基に作成した事例集の紹介をしていただきました。事例集は、発生件数の多いネットトラブルを掲載してあるだけでなく、トラブル発生時の対応手順の確認シート、校内研修や家庭への啓発などに利用できるもので、3月にWeb掲載される予定です。


    発表2 塩谷南那須地区3市3町推進している
         ノーメディアプロジェクトの取組について


     塩谷南那須地区全体で、家庭と連携しながら児童生徒のメディアの利用を減らし、生活を見直す中で生まれた時間を家庭学習や読書等に活用することで学力向上につなげる取組について報告していただきました。ノーメディアチャレンジシートを用いて、子どもたちが自分で目標を立て日々のメディア利用時間の記録を付けるとともに、学習時間を記入して振り返ることで、学習への取組ができるように工夫されていました。また、塩谷南那須地区の市町ごとの独自の取組についても発表していただきました。


    発表3 高校生の情報モラル向上に向けた取組
         -自律したスマホユーザーを目指して-


     高校生の情報モラルを育成するため、生徒や保護者、教職員で組織的に取り組むための様々な実践について報告していただきました。生徒や保護者へのアンケート、SPT懇談会、ポスター作成、寸劇等の実践など様々な取組について報告していただきました。生徒会を中心に、生徒自らがスマホ等の使用ルールを決め、自律したユーザーになれるような主体的な取組も紹介されました。


    指導助言

     川島芳昭准教授からは、三つの発表についての講評をしていただきました。常に情報モラルについての課題を知り、改善策を探ることが必要であると言及されました。情報機器やメディアがあることが当たり前となった現在、それらをどのように使っていったらよいかを指導することが大切であり、問題として「大人と子どもの認識の違い」、「子どもの意見が含まれなければ押し付けのルール」、「大人の知識不足」が挙げられておりました。今後は、「適切なルール、守られるルールにするには何が必要か」を考えるとともに、学校が各自で指導するだけでなく広い地域で同じ方向性をもった指導を行うことや、子どもと保護者が一体となった活動などの取組が必要であるという助言をいただきました。




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    •  参加者の感想
    • 「スマホと今後どのように付き合っていくべきか」は現実問題として避けることのできないことなので共感できました。
    • 全ての発表が実践に基づいた内容で、今後自校でも取り組んでいこうと思えるものでした。
    • 情報モラルに関しては、悩ましい事例が後を絶たず、対策を考えるヒントをいただきました。
    • 現在の情報モラルの課題等が確認できてよかったです。小・中・高とそれぞれの実態からの発表があったことがとてもよかったです。


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