玉藻稲荷神社
玉藻稲荷神社(たまもいなりじんじゃ)

芭蕉(ばしょう)は、玉藻稲荷神社を訪れました。
玉藻稲荷神社は、玉藻の前(九尾の狐)の神霊を祭る神社です。
玉藻の前は、絶世の美女に姿を変えて中国、インド、日本の帝に仕え悪事を尽したという伝説の妖狐(ようこ)で、謡曲「殺生石(せっしょうせき)」でつとに知られています。


玉藻稲荷神社


石碑

芭蕉は古典をよく知り得ていました。
奥の細道の旅はそれらの古典に出てくる場所を訪ねる旅でもありました。

あまりの草深い野の奥に分け入ったため道が分からなくなってしまったようです。

秣(まぐさ)負う 人を枝折(しおり)の 夏野哉

馬にやる草を刈りに来た農夫を道しるべに、やっとの思いで目的地にたどりついたのでしょう。


鏡池