イタリア大使館別荘記念公園
建物にはどのような特徴があるか

別荘は木造2階建てで、外壁のすべてに杉の皮を張り、割竹で押さえてあります。

外壁だけでなく、建物内部の廊下や階段室、各部屋の壁および天井までも徹底して杉皮張りです。

1階部分は湖側に向かって大きな開口部が広がっており、中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)のすばらしい景観を最大限に取り込み、付近で手に入れやすい材料を多く使った趣(おもむき)のある建物となっています。

建物の中にも入ることができ、1階の広縁(ひろえん)からは目の前に広がる中禅寺湖と遠くの山々をゆっくりと眺めることができます。

また、副邸は改装・整備され、国際避暑地歴史館(こくさいひしょちれきしかん)として公開されています。

「夏は外務省が日光(にっこう)に移る。」といわれていた頃の貴重な映像や家具・調度品などが展示され、明治時代(めいじじだい)中ごろから昭和初期(しょうわしょき)にかけて、華やかに繰り広げられた避暑地外交の様子をしのぶことができます。