生子神社の泣き相撲
泣き相撲はどのように行われるか

(1)場所

鹿沼市(かぬまし)樅山生子神社(もみやまいきこじんじゃ)


(2)期日

9月19日かその後の日曜日


(3)目的

子どもの無事成長を願うもので、「泣く子は育つ」という俗語に基づく行事です。


(4)起源

泣き相撲の起源は明らかではありませんが、1861年~1864年にはすでに行われていたと伝えられています。


(5)参加者

最近では氏子一丸となった古式泣き相撲講を組織し、広く氏子以外からも講員を募っているため、近隣はもとより首都圏からの参加者も多くなっています。

参加対象年齢は、生後6ヶ月位の首のすわった乳児から3歳位までの幼児とされています。


(6)泣き相撲のようす

①行司と力士が、境内(けいだい)近くの「ミタラセ」という湧き水で、手足を洗い、口をゆすぎます。

②社前(やしろまえ)に設けられた土俵に上がり、神官からお祓いを受け、身を清めます。

③神社での神事のあと、土俵のお祓いをします。

④行司が軍配をかかげ、東西の幼児の名前を呼びます。

⑤力士は、幼児を抱いて、東西から土俵に上がり、仕切線に歩み寄ります。

⑥行司の軍配を合図に、「ヨイショ、ヨイショ」とかけ声をかけながら幼児をゆすります。

⑦先に泣き出した方が勝ちとしていましたが、今では両方に勝ち名乗りをあげています。


※泣き相撲の行われる土俵のかたわらに、仮設の土俵が設けられます。

そこでは、樅山町内の氏子たちによって子ども相撲が催されます。

子ども相撲では、勝ち負けをつけない習慣となっています。