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2015/09/03

平成27年度 新任児童指導主任・生徒指導主事研修(小学校、中学校)

| by 栃木県総合教育センター
目  的児童指導主任・生徒指導主事の職務・役割や児童・生徒指導の今日的課題についての理解を深め、児童指導主任・生徒指導主事としての資質の向上を図る。
日  時平成27年6月8日(月) 9:30~16:00
対  象小学校の新任児童指導主任、中学校の新任生徒指導主事
研修内容1 講話「児童・生徒指導の意義と児童指導主任・生徒指導主事の職務」
2 講話「児童指導主任・生徒指導主事の職務の実際」
3 研究協議「事例に学ぶ」
4 講話「学業指導の一層の推進に向けて」
講  師小・中学校教員
県教委事務局学校教育課児童生徒指導推進室職員
教育事務所職員
総合教育センター職員
研修の様子
講話「児童・生徒指導の意義と児童指導主任
・生徒指導主事の職務」
講話「児童指導主任の職務の実際」
講話「生徒指導主事の職務の実際」
研究協議「事例に学ぶ」(小学校)
研究協議「事例に学ぶ」(中学校)
講話「学業指導の一層の推進に向けて」

研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度、研修へのニーズ
  ①満足度
 満足度  不満足
 
研修満足度65.1%34.9%

 ②研修ニーズ

  • いじめ問題(SNSでのいじめ問題、ネットトラブル)
  • 児童相談所などの外部機関との連携について
  • いじめ、不登校が改善できた事例を扱う研修

1 講話「児童・生徒指導の意義と児童指導主任・生徒指導主事の職務」

  【研修の目標】
 児童・生徒指導の意義を理解し、校内における児童指導主任・生徒指導主事の役割について確認する。

【講話を聞いての主な意見・感想】

 (小学校)
  • 児童の人格を尊重しつつ、社会的資質や自己指導能力を育成するために、校内の組織を再構築するとともに、リーダーシップが図れるように努力したいと思いました。
  • 現状をしっかり把握していくことを大切にしながら児童指導の取組をスタートして、その手立てを全職員で話し合える場づくりをしたいと思います。
 (中学校)
  • 生徒個人に対する指導だけでなく、組織的にどのように行っていくか、そのリーダーとなることが大切であることを実感しました。
  • 生徒指導は、あらゆる教育活動で行われるので、各分掌の主任の先生方とのコミュニケーションを大切にして、学校全体の生徒指導のコーディネートをする必要があると感じました。

2 講話「児童指導主任・生徒指導主事の職務の実際」
【研修の目標】
 校内の組織づくりや指導体制の確立のために主任・主事として果たすべき役割や問題行動への具体的な対応について理解する。

【講話を聞いての主な意見・感想】
 (小学校)
  • 教育活動全体が児童指導につながることを意識し、「ダメ」というより「~しよう」というプラスの働きかけにつながる体制をつくりたいです。
  • 学級担任が児童指導について、問題や情報を抱え込まないように、職員間での情報共有ができるようにしたいです。また、特別支援やカウンセラーなど、それぞれの教職員が持つ特性や能力を生かせるようにしたいと思います。
 (中学校)
  • 小さな問題でも学校全体の問題としてとらえ指導にあたれる体制をつくっていきたいと思います。
  • 風と通しの良い組織が必要だと思います。生徒指導主事として、各学年主任や学年生徒指導との連携を密にして、状況把握のために校長、副校長とも話しやすい環境整備が必要だと感じました。
3  研究協議「事例に学ぶ」
【研修の目標】
 問題行動への対応や危機管理における組織的な指導を図るための児童指導主任・生徒指導主事の役割を理解する。

【研究協議を実施しての主な意見・感想】
 (小学校)
  • 児童や保護者、担任などそれぞれの立場を考え、全体を見渡して、問題解決または防止に努めていきたいです。
  • 「いつ、どこで、誰が、どのようにする」という職員それぞれの役割が明確になった指導体制づくりができるようにする必要があると感じました。
 (中学校)
  • 困っている生徒のサインを見逃さないように先生方に協力を仰ぐとともに、自身もアンテナを高くして、生徒の辛い思いを見逃さないようにしたいです。
  • これまでは、担任として学級内の問題をどう予防、指導していくかを考えていましたが、これからは生徒指導主事として学校全体の問題に対して職員をチームとしてまとめる役割を果たす必要があると感じました。
4 講話「学業指導の一層の推進に向けて」
【研修の目標】
 児童・生徒指導担当の立場から、児童・生徒指導と学業指導の関連を理解し各校において学業指導に取り組む際のポイントについて考える。

【研究協議を実施しての主な意見・感想】
 (小学校)
  • 学校教育は学習に自信を持たせ、「分かる、できる」ようにすることが一番であると思いました。日々の仕事の中で、「授業」が第一に大切であると考えていきたいです。
  • 児童指導と学業指導の関連が理解できたので、「自己実現」を常に意識させながら、集団づくりに臨んでいきたいです。
 (中学校)
  • 集団づくりと授業づくりが相互に関連していることがよく分かりました。学習指導主任と連携をとって、提案していくことが必要だと思いました。
  • 本校でも授業の充実や基礎学力の向上が重要な課題になっています。本日の研修をさらに生かし、先生方に伝えたいと思います。





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