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平成28年度 理科専門研修Ⅱ

平成28年度 理科専門研修Ⅱ ~高等学校の「物理」「化学」「生物」の指導法~ 研修報告
目  的高等学校の「物理」「化学」「生物」においてより充実した授業を実践するために、観察・実験を中心に指導力の向上を図る。
日  時平成28年8月22日(月) 9:30~15:15(悪天候により45分切り上げて終了した。)
対  象高等学校、特別支援学校の理科教員
研修内容1 講話・実習「物理分野の実験の指導法」「化学分野の実験の指導法」「生物分野の実験の指導法」
2 講話「原子レベルから地球環境をみる~高等学校理科でどのように伝えるか~」
講  師東京大学大学院理学系研究科 教授 高橋 嘉夫 氏
(株)DNAチップ研究所事業開発部研究開発部兼企画営業部 部長 石澤 洋平 氏
総合教育センター職員
研修の様子

受講者の声
  • 他の受講者が実際に行っている物理の実験事例を聞くことができたことも、今後の自身の指導において大変参考になりました。
  • タマネギの皮から得られた天然染料を用いた染着実験は広く利用できると感じました。液性を変えて染色の様子や染着の違いを調べるのも面白いと思いました。
  • 本校の多くの生徒が希望する進路に関わりが深い遺伝子や医療の分野についての実験教材であったので、進路実現につながるように授業で活用していきたいです。
  • 高橋教授の講話の内容は、物理・化学・生物・地学の全てに関わっていたので、学んだ研修内容は科目「科学と人間生活」においても活用できると思いました。
  • 教科書の記載内容と関連した発展的な内容を、観察・実験を行いながら楽しく伝えることの有効性を再認識できました。
研修担当者からの
メッセージ
 午前に実施した、専門分野に分かれた研修では、観察・実験指導を中心に、科目「物理」「化学」「生物」の指導において有効な指導法を体験・確認しました。生物分野の研修においては、DNAチップ研究所の石澤洋平氏にDNAの抽出からPCR法による増幅、電気泳動法による可視化までの流れ、さらにDNAマイクロアレイ等の最新の技術について、その原理と医療に果たす役割を教授いただきました。物理分野と化学分野の研修の中では、それぞれ各校の理科の指導に関する様々な情報交換なども行うことができました。いずれの分野の研修においても有意義な時間となりました。
 午後に実施した、東京大学大学院理学系研究科の高橋嘉夫教授からの講話では、分子地球化学の様々な手法を用い、原子・分子レベルのミクロ現象から地球規模で起こるマクロ現象を解明しながら地球環境を追究できることについて、演示実験を行いながら実例をまじえて御説明をいただきました。受講者の皆さんには、今回の講話内容をさらに深く理解した上で、各科目の指導内容や実状に応じて、生徒の興味・関心を高める教材作りや新たな指導法の開発につなげていただけることを期待しています。