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2019/07/12

令和元(2019)年度 新任地域連携教員研修 第1日

| by 栃木県総合教育センター
目  的地域連携教員としての職務、今日的な教育課題、地域連携の進め方等について理解を深め、地域連携教員としての資質の向上を図る。
日  時令和元(2019)年6月18日(火) 9:30~16:00
対  象令和元年度の小・中・高・特の新任地域連携教員。社会教育主事有資格者(昨年度までに有資格者となった者)は、第2日を免除とするが、聴講することは可能。ただし、これまでにこの研修を受講した者を除く。また、昨年度中に新任地域連携教員になった者で、この研修を受講していない者を含む。
研修内容1 講話「地域連携教員の設置」
2 講話「地域連携教員への期待」
3 事例発表「地域連携教員の活動の実際」
4 演習「地域連携教員としてのマネジメントⅠ~自校の地域連携活動のデザイン~」
講  師大学職員
小・中・高・特別支援学校教員
県教委事務局生涯学習課職員
総合教育センター職員
研修の様子
講話 「地域連携教員の設置」
講話 「地域連携教員への期待」
事例発表 「地域連携教員の活動の実際」
演習 「地域連携教員としてのマネジメントⅠ」

研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度・活用度
 満足   不満足
 
研修満足度66.7%33.3%

1 講話「地域連携教員の設置」
  【目標】
 地域連携教員設置の目的と職務について理解する。

【講話を通しての主な意見・感想】

〈小学校〉
  • 地域連携教員の役割について、基本的な事項を理解することができました。ワークショップの具体的な方法「KPT法」についても、実際に校内研修で取り組んでみようと思いました。自校の現在の地域連携に関する状況を確認することができました。今後の自分自身のやるべき取組を確認することができました。
  • 総合調整(プランナー)、コーディネーター、アドバイザーそれぞれの観点による地域連携教員の役割について、認識を新たにすることができました。コーディネーターとの連携・協力について、意思疎通や打合せ方法の工夫など、本校の実態に合わせて取り組んでいきたいと思います。
  • 全体での講話を通じて、地域連携教員の設置や効果について分かりやすく説明していただきました。役割を再確認することができました。子どもたち、学校、教職員、地域、保護者にとっても、それぞれに効果があることが分かりました。
〈中学校〉
  • 地域連携教員及び、コーディネーターの重要性がよく理解できました。地域連携の活動を熱心に行うだけでなく、それを体系化し、よりよく改善していく仕組みが重要であるということがよく分かりました。これからどのようにやっていくか検討しようと思います。
  • 地域連携教員として多くのことを確認し、学ぶことができました。今後、学校としても、地域としてもチームとして活動していきたいと感じました。
  • 学校種によって地域連携の在り方が違うので、小中高の連携が必要になると思いました。まずは、自分の所属校を取り巻く環境や実態を知り、生かせる資源や人材を発掘したいと思います。
〈高等学校〉
  • 地域連携教員が単独でやるのではなく、全職員がビジョンを共有して学校全体で取り組む必要があると感じました。
  • 学校と地域をつなぐ必要があることから、コーディネーターを見つけることが重要であると感じました。地域における教育力を向上させるためにも、地域連携は大切なものであるということを再認識しました。
〈特別支援学校〉
  • 地域連携の視点を確認し、チーム体制を確立して、係が変わっても活動を継続していけるようにするという話は参考になりました。校内でもそうした視点をもって実践していけるよう、情報の発信、共有を図れるようにしたいと思いました。また、コーディネーターの活用もより充実して行えるよう努力したいと思いました。

2 講話「地域連携教員への期待」
  【目標】
 これからの学校と地域の目指すべき連携・協働の姿と地域連携教員に求められる役割や資質等を理解する。

【講話を通しての主な意見・感想】

〈小学校〉
  • 体験すること、活動することが大切なのではなく、それらを通してどんな力をつけてあげることが大切かといつも考えていたので、とても納得できました。予測できない社会の中で生き抜く力をつけるために、意図的・計画的に地域との関わりがもてる取組を考えていきたいです。
  • まず、地域を知ること、地域に関わる人から話を聞くことから始めようと思います。既存の組織や活動の中に、地域連携に関わる(子どもたちの学び、成長のために)ものが埋もれていないか点検し、顕在化できるようにしていきたいと思います。
  • 子どもたちが「生きる力」をはじめ、自分の人生を開拓する力を身に付けさせるために、学校教育を学校内のみに閉ざすことなく、地域と連携・協働しながら「やらなくてはいけない。」という気持ちの重要性や大切さを強く感じました。
〈中学校〉
  • 社会に開かれた教育課程を意識しています。具体策はということで本日の講話が参考になりました。他校の例もありましたが、それぞれの課題の中で上手にやっていかないと、と思います。教員や地域の意識改革も必要だと思います。
  • 教育課程の中でとらえていくこと、目標を明確にしながらカリキュラムを考えていくことはとても大切だと思います。その上で、成果を共有し合うことも本当に重要なことだと感じました。
〈高等学校〉
  • 多様な人、より多くの人が関わることの効果が見込める活動内容を吟味していく必要があると再認識しました。
  • 予測不能な変化の激しい社会で活躍できる生徒の育成のために、必要な地域との協働の見極め、WIN-WINの関係になるようになっているかを意識していきたいと思います。
〈特別支援学校〉
  • 地域の方やボランティアの方に活動の意義、ねらいや目標をしっかり伝え、子どもたちにも地域の方にも有効なものになるように意識していきたいと思いました。

3 事例発表「地域連携教員の活動の実際」
【目標】
 事例発表を聞くことにより、地域連携教員の実際の活動について知る。

【事例発表を通しての主な意見・感想】
〈小学校〉
  • たくさんの地域サークルがあり、小規模校ならではの地域との協働、参画の学校の様子が伝わりました。地域の方々の写真を掲示してあり、子どもたちも地域に支えられていることを日々実感していることと思います。地域の方々の支援の様子が、目で見て分かるようにしていくことが大切だと思いました。
  • 先生方の業務の負担を軽減することにつながる地域連携を行うために、学校・地域それぞれの願い(ねらい)を吸い上げ、調整を図りたいと思います。
  • 多くのサークルにより支援していただける参考となる事例発表でした。実施までに事前にどの程度の準備、集まりの回数が必要か、コーディネート力が必要であることを強く感じました。
〈中学校〉
  • これまで実践してきたことを改めて検討していくことと、地域の方々がどのように考えているか、思いを聞ける場を見つけ、情報を得るように心掛けていきたいと思います。
  • 発表の中で、新しいことを企画するのではなく、今の取組を見直し地域との連携を意識することとあったので、まず、現状を把握することからはじめ、現在の取組を見直していきたいと思いました。
〈高等学校〉
  • 現在学校でやっていることを教員、生徒、地域の方々にまず知ってもらうことが必要だと感じました。本校でも様々な活動を行っているが、地域連携教員になるまでは知らないことが多かったので、たくさんの方々に知ってもらうことで、協力体制も充実させていきたいと思います。
〈特別支援学校〉
  • 地域の人材を生かすことができるように働きかけていきたいと思いました。そのためにも、地域コーディネーターの方と連絡を密にとっていきたいと思います。
  • 地域の活動をうまく取り入れていたので、地域(公民館)行事などを確認し、取り入れていきたいと思います。

4 演習「地域連携教員としてのマネジメントⅠ~自校の地域連携活動のデザイン~」
【目標】
 勤務校の実態に応じ、現状を再確認しながら今後の地域連携活動についての構想を描く。

【演習を通しての主な意見・感想】
〈小学校〉
  • 子どもに身に付けさせたい力は学校(現場)だけでは十分でないということを、本研修を通して学ぶことができたので、しっかりとビジョンを教職員、そして保護者や地域と共有し、地域の人材、資源等を有効に活用しながら地域学習を進めていきたいと思います。
  • 現状を分析した上で、地域連携教員として今年度取り組むべきことを具体的に意識し、可視化することができました。県内の他校の先生方との情報交換・協議が大変有意義でした。本校の地域のよさや、これまでの連携実績の成果も確認できたので、さらに推進していきたいと思います。
  • 地域の実態把握、児童・生徒や学校として活動する上で、必要なことを改めて取り出し、地域コーディネーターを探したり、学校支援ボランティアにおいてどう取り組んでいくとさらに生かしていけるのかを考え対応したりしていきたいです。
〈中学校〉
  • 学校運営協議会で今後どのような活動をしていったらよいか、本日の講話や演習をもとに考え、改善を図っていこうと思いました。
  • 地域連携に関する計画の作成及び見直しを行うとともに、関係機関との連携を図るために、地域コーディネーターとの情報交換を密にとっていきたいと思います。
  • 地域連携教員の役割がよく分かりました。「社会に開かれた教育課程」には、地域社会の力が本当に必要です。その力をコーディネートしていくのが我々の仕事だと思いました。
〈高等学校〉
  • 組織的に動くことの大切さ、他校の実践をたくさん知ることの大切さなどを感じました。まず、校内でやっていることを把握して、学校目標に向かえるように係として機能できるように頑張りたいと思います。
〈特別支援学校〉
  • 地域の特性や実態をよく知ること、それを知った上で合理的に実践・活用を考えていきたいと思います。他校の情報や実情、様子を知ることができ大変有意義で貴重な時間でした。
  • 学校からの情報の発信と地域の情報収集を積極的に行っていきたいと思います。







09:33 | 専門研修1イ