研修報告 >> 記事詳細

2022/08/29

令和4(2022)年度 算数専門研修・数学専門研修(中)

| by 栃木県総合教育センター
目  的数学的活動を中心とした指導の在り方について理解し、小・中学校の関連を意識した授業づくりを通して指導力の向上を図る。
日  時令和4(2022)年 8月 9日(火) 9:30~16:00
対  象小学校、特別支援学校(小学部)の算数科を担当する教員
中学校、特別支援学校(中学部)の数学科を担当する教員
研修内容1 講話「数学的活動を中心とした算数・数学科の授業づくり~『データの活用』領域を事例に~」
2 講話・演習「小・中学校の関連を意識した算数・数学科の授業づくり~データの活用~」
講  師宇都宮大学共同教育学部准教授 川上  貴 氏
総合教育センター職員
研修の様子


受講者の声
  • 児童にとって日常生活にある事柄を取り上げ、ただグラフや表を読み取るだけでなく、「なぜそう思ったか?」と考えることで、児童の思考力・判断力・表現力が上がるのだと感じました。今後、児童の発言を黒板に書きながら、授業を行っていきたいです。
  • データそのものの特徴を読み取ることは今までも行っていましたが、データの背後の現実と結び付け、読み取ったことの整合性を取ることで、データを分析することの大切さが分かるのだと思いました。データをいろいろな視点(教師が広げる)で考えると、意見が収束しないが、自分の考え、周りの考えが多様に出ることも、この分野の楽しさであると思うので、単に知識・技能だけを重視する授業にならないようにしたいと思います。
  • 「データの活用」領域の系統性を理解した上で、どのような力を身に付けさせたいかを明確にして指導にあたる必要があると思いました。ファシリテーターとしての役割をもてるように、児童の意見に興味をもって問い返しをしていきたいと思います。
  • 小学校でどんなことを学んで中学校に来るのか、具体的な例がありよく分かりました。小学校での学びを踏まえ、時には学び直すことも取り入れながら授業を進めていきたいです。また、データの活用の単元では、是非身近な題材を使って生徒たちに学ばせることを今年はチャレンジしたいと思いました。
研修担当者からの
メッセージ
 川上先生は、日常とデータとの関連や、小・中学校でのデータを活用した授業の実践例を基に、今求められている統計教育について分かりやすくお話くださいました。また、授業で使えるソフトを紹介してくださり、実際に操作してみることで、授業での実践をイメージすることができました。
 演習では、宇都宮大学共同教育学部附属中学校の授業動画を視聴し、班ごとに意見交換を行いました。模範となる単元構成や子どもたちがグループ活動で互いの考えを尊重しながら真剣に話し合う様子を見て、受講した先生方は、自分自身の指導に対する意識や授業を振り返り、今後、変えていくべきこと、改めていくべきこと、更に力を入れていくべきこと等に気付くことができたのではないでしょうか。
 受講された先生方には、講話、演習を通して抱いた思い、新たな学びを大切にして、今後の授業に生かし、子ども一人一人の資質・能力の向上につなげていただきたいと思います。


14:36 | 専門研修2