調査研究
- 集団における望ましい人間関係づくりに関する調査研究報告書
~児童生徒の意識の特徴と望ましい人間関係を構築するための手だて~
(平成19年度調査研究事業) -
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教員が熱心に働きかけているにもかかわらず、指導を積極的に受け入れることのできない児童生徒が、学年が上がるにつれて増える傾向にあります。
しかし、児童生徒は、自分の気持ちを考えて話を聞いてくれる、助けてくれると感じる教員を信頼し、その教員の指導を前向きにとらえています。
児童生徒は、自分なりの見方で教員をとらえ信頼し、その信頼を前提として、個々の指導を受け止めているものと考えられます。
「教員が児童生徒のことを本気で考えている」というメッセージを、児童生徒が理解できるような形で伝えていきましょう。 -
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◇ 「先生は私の気持ちを考えて話を聞いてくれる」について、「はい」と回答した児童生徒の割合は、教員の回答の割合を下回ります。
・ 別の質問「先生は声をかけてくれる」「先生は協力することの大切さを話してくれる」などについても同様の結果がみられます。
(p39~42 グラフ19群~25群参照) -
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◇ 話し合いでうまく協力できるよう先生に助けてもらっていると回答した児童生徒は、先生に気持ちを聞いてもらっていると回答する傾向がみられます。
・ 別のデータでは、話し合いでうまく協力できるよう先生に助けてもらっていると回答した児童生徒は、先生に声をかけてもらったり、協力することの大切さを話してもらったりしているなどと回答する傾向がみられ、教員の指導を前向きに受け止めていることがうかがえます。
・ 別のデータでは、先生に気持ちを考えて話を聞いてもらっている児童生徒についても、教員の指導を前向きに受け止めていることがうかがえます。(p57.58 グラフ36群.37群参照)