調査研究
- 集団における望ましい人間関係づくりに関する調査研究報告書
~児童生徒の意識の特徴と望ましい人間関係を構築するための手だて~
(平成19年度調査研究事業) -
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友達に発言を聞いてもらえる児童生徒ほど、困っている人がいると声をかけあっています。
発言を友達に聞いてもらえることで、児童生徒は「自己存在感」を高め、「自己決定」することを経験し、相互理解を深めながら、友達との「共感的人間関係」を形成しているものと考えられます。
これまで以上に聞き合う活動を重視して、意図的に取り入れていきましょう。 -
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◇ 「友達の発言を聞くことは自分のためになる」について、「はい」と回答した児童生徒の割合は8割を超えています。一方、児童生徒が友達の発言を真剣に聞いていると感じている教員の割合は7割程度です。
・ 別の質問「相手の気持ちを考えながら話を聞いている」について、「はい」と回答した児童生徒の割合は7割から8割程度です。
(p30.31 グラフ6.7群参照) -
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◇ 教科の学習で発言を友達に聞いてもらえると回答した児童生徒は、生徒会活動や部活動で困っている人がいると自然に声をかけあっていると回答する傾向がみられます。
・ 別のデータからは、友達に発言を聞いてもらえると回答した児童生徒は、悩んだとき学級の友達に話す、学級の問題点を解決のために話題できると回答する傾向もみられます。
(p59 グラフ38.39群参照)