平成19年度 栃木県教育研究発表大会 学力向上部会 概要
「確かな学力」を身につけさせるための学習指導の工夫
-「自己実現に向けて、確かな学力定着のために、自己点検・評価できる生徒」の育成を目指して -
大田原市立川西中学校 菅野 秀勝
本校は、平成17年度から19年度の3年間、文部科学省、栃木県教育委員会、大田原市教育委員会より「学力向上拠点形成事業(確かな学力育成のための実践研究)推進校」の指定を受け、標記の研究主題を設定し、「授業づくり」「拠点形成」「カリキュラム・マネジメント」の三つを柱に、研究に取り組んできた。
「確かな学力」を育成する学力向上という観点は、たいへん大きな枠組である。そこで、本校では、部分的なとらえから迫りそれを突き詰めていくのではなく、みんなで考え、取り組み、創り上げていくような研究を目指した。具体的には、①「同僚性」を高める、②「学ぶ意欲」を高め、育成する、③自己評価力を育成する、という三つの手立てを考え、それらを行うことによって、生徒の「自尊感情」が高まり、「確かな学力」育成につながるという仮説的理想を描いて実践してきた。