平成19年度 栃木県教育研究発表大会 児童・生徒指導部会 概要
集団の中で「個」を生かすために
- 野球部に所属するN児を通して -
益子町立七井中学校 飯島 博幸
学校生活の基盤は学級であるが、それ以上に部活動に存在価値を見い出し、生き生きと活動している生徒も少なくない。それらの生徒は部活動の中で、技術を磨き、チームの成績を伸ばそうと活動している。
野球部の中に、自分から集団の中に入れず、全体とうまく調和がとれずにいる生徒がいた。この発達障害と思われる生徒に対して、集団として同一行動をとることの大切さを話してきた。
しかし、生徒が「居て良かった」「認められている」と感じるためには、さらにどのような言葉かけや指示、支援をすればよいのか、ということを常々考えていた。そこで、生徒に自信を持たせ、自分の長所を生かす環境設定をすることが必要であると感じた。
ここでは、生徒に自己存在感を持たせ、お互いの良さを認め合うための支援の在り方について発表する。