平成19年度栃木県教育研究発表大会 社会・地歴・公民部会(中・高) 概要
高等学校における教科指導の充実に関する調査研究
- 世界史における課題追究学習の取組 -
県立小山南高等学校 赤坂 賢一
総合教育センター 研修部 阿久津 如子
歴史的思考力の育成のためには、授業の中に課題追究学習や主題学習を位置づけることが有効だといわれているが、現実には十分に取り入れられているとは言えない状況である。その原因の一つとして、教師自身に、課題追究学習が多くの授業時数を必要とするものであるとか、教師の膨大な準備や手間を必要とするものだという考えがあり、容易に取り入れにくかった面があるのではないだろうか。
そこで本研究では、普段の授業の中であまり多くの時間をかけずに課題追究学習を行う工夫や、生徒が考え仮説を立てたり発表したりする活動を繰り返し行うことによって歴史的思考力の育成を図る授業の工夫に取り組んだ。小山南高校の発表では、歴史的思考力のうち、因果関係を考察しながら歴史の流れを組み立てる力を伸ばすことをめざした授業実践の工夫を提案する。