「新学習指導要領を踏まえた地理の指導」を部会テーマとして、中学と高校の授業実践の発表、「高等学校における教科指導の充実」に関する調査研究の発表が行われました。
　中学校社会の発表は、新指導要領の改訂で明記された「動態的地誌」の取り扱いの変遷の説明、内容知としての概念的知識の必要性と、「日本の諸地域」それぞれについての概念的知識の内容の提案がなされました。
　高等学校地理の発表は、「地域の自然環境と防災」の単元で、学校に隣接する地域について、生徒がグループで、地理情報システムを活用しながら、様々な地理情報をOHPシートを使用して重ね合わせ、話し合い解釈し、プレゼンテーションを行う授業が紹介されました。
　総合教育センターの発表は、地図の読図を通して表現力を育成する指導事例が紹介されました。
　いずれの発表も、地理的見方・考え方を身につけさせるための工夫と地理のおもしろさが存分に味わえるもので、参加者は多くの示唆を得られたとの感想が寄せられました。