令和 7(2025)年度 数学専門研修(高)

目  的 数学的活動の理解を深めるとともに、指導力の向上と授業の工夫を図り、魅力ある数学科授業を創造する。
日  時 令和 7(2025)年 7月23日(水) 9:30~16:00
対  象 高等学校、特別支援学校(高等部)の数学科を担当している教員
研修内容 講話「高校で数学を学ぶ意義、そしてその先にあるもの」
研究協議「魅力的な授業の創造」
講  師 宇都宮大学共同教育学部助教 安達駿弥 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
講話「高校で数学を学ぶ意義、そしてその先にあるもの」
研究協議「魅力的な授業の創造」
受講者の声
  • 数学を学ぶ意義を改めて考える良い機会となりました。
  • 微分方程式の講話では、初期条件を変えるだけで未来を予測できるという内容が、数学を学びそれをどのようにして活用していくのか実感できる内容でした。今後の授業実践に活かしていきたいです。
  • 「単元を作る」という発想自体がこれまであまりなかったので新鮮でした。「単元の問い」や「パフォーマンス課題」等を取り入れていきたいと感じました。
  • 授業を行う上での「目標」について、考えさせられました。授業の目標が問題を解けることになっていないか、というご指摘があり、深く反省しました。単元ごとの目標を設定し、正解を求めることに満足せず、資質・能力を育成する手立てを考えて授業したいと思います。
研修担当者からの
メッセージ
 午前の講話では、学習指導要領解説に記載の「高等学校における数学教育の意義」を起点として、数学科の教員に求められる資質・能力について考えるきっかけをいただきました。また、日常や社会の事象を数学化し、そこから得られる微分方程式を題材に演習を行い、生徒が持つであろう「問い」について、考えることができました。受講者の皆さんは改めて「何のために生徒が数学を学ぶのか」について考え、魅力ある授業を創造するための方向性について、理解を深めることができたようです。
 午後の研究協議では、探究的な授業について目線あわせを行い、グループで単元の問いやパフォーマンス課題等を考える演習を行いました。受講者の皆さんは、教科書通りに単元を構成するのではなく、単元の目標や単元の問いに基づいて単元を構成し、資質・能力を育成することに対するイメージを持つことができたようです。