研修報告

令和7(2025)年度 社会科専門研修(小)・(中)、地歴・公民専門研修

 

目  的 地域史料の価値と活用方法について理解を深めるとともに、地域史料を活用した授業づくりについての研究協議を通して指導力の向上を図る。
日  時 令和 7(2025)年 6月24日(火) 9:30~16:00
対  象 小学校、特別支援学校(小学部)の社会科を担当している教員
中学校、特別支援学校(中学部)の社会科を担当している教員
高等学校、特別支援学校(高等部)の地歴科・公民科を担当している教員
研修内容 1 講話・演習   「学校教育における地域史料の活用」
2 研究協議    「地域史料を活用した授業づくり」
講  師 県立文書館 副主幹  月井  剛 氏
県立文書館 指導主事 鯉沼 美沙 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
受講者の声
  • 身近な地域のことを取り扱うことができる地域史料は、リアリティを体感することができ、生徒の興味や関心を引き出し、地域の伝統や日本の歴史への理解を深めるきっかけとなると感じました。文書館職員の協力を仰ぎながら、史料の難易度を見極めつつ、学習指導要領の内容に沿った授業実践を心掛けたいです。
  • 多くの地域史料を見ることができ、さらに触れることもできてとても有意義な研修となりました。月井先生の熱意あふれるお話がとても印象的で、積極的に地域史料を活用した授業を実践していきたいと思いました。配布された史料についても授業に活かせるだけでなく、自己研鑽にも活かせる素晴らしいものでした。
  • 本校の児童は今まで実際の史料にふれる機会があまりなかったため、今後は計画的に教材研究を進め、児童の心に残るような授業づくりをしたいと思います。また中学校、高校の先生方と意見を交わすことができ、とても貴重な経験になりました。他校種の先生方が考えられていた取り組みについても自分に落とし込みたいと思います。
研修担当者からの
メッセージ
 県立文書館の職員の地域史料の活用や教材化にあたってのポイント、文書館が実施する学校支援事業の紹介などの話の後、実践事例をもとにした地域史料を活用した授業を体験しました。受講者も児童・生徒目線で授業を体験することで、午後の授業づくりに向けてイメージを膨らませることができました。
 研究協議では、午前中に紹介のあった地域史料を活用する指導案や文書館職員と連携する指導案を各自作成しました。授業の新しい切り口や、思考を深める「問い」について考えるとともに、校種を越えて指導案を共有することによって、小学校、中学校、高等学校の連携の重要性について再認識することができました。
 受講された先生方には、講話・演習、研究協議を通して得た新たな学びを今後の授業に活かし、子ども一人一人の資質・能力の向上につなげていただきたいと思います。