総合学科とは
総合学科とは

 総合学科は、生徒ひとりひとりの豊かな個性に適切に対応するため、普通科目と専門科目にわたる幅広い選択科目の中から自由に科目を選択できる学科として平成6年に誕生しました。本校は、県内では氏家高校(現、さくら清修高校)に次いで2番目に総合学科を導入しました。
  総合学科では、将来何をやりたいのか、どんな進路に進みたいのかを考えながら、一人一人が自分の時間割をつくっていきます。その過程で、自己の個性を発見したり、将来の生き方や進路を考える学習や体験を大切にしていきます。特に、原則履修科目「産業社会と人間」の授業の中で、将来の生き方や進路を考えるとともに、科目選択ガイダンスを行っています。
総合学科・・・・・科目群

(1) 科目群

 総合学科には、「科目群」(系列ともいいます)が設定されています。これは、生徒が将来の進路を考え、それに沿って科目を選択したりする場合の目安になる科目のまとまりです。生徒は、自分の進路実現のためにはどの科目群に沿って学習していくのがよいかを考え、その科目群に属する科目を中心に選択していくことになります。
 科目群は、生徒が所属するものではなく、あくまでも科目選択の目安です。希望する進路や生徒の適性、関心などによって他の科目群、あるいは複数の科目群にわたって選択することもできます。
 本校では、次の5つの科目群を設定しています。

 

総合学科・・・・・「産業社会と人間」
(2)「産業社会と人間」
  


 「産業社会と人間」(略して「産社」)は原則履修科目とよばれ、全国の総合学科に学ぶすべての生徒が1年次に履修します。目標は、「産業社会における自己の在り方生き方について考え、社会に積極的に寄与し、生涯にわたって学習に取り組む意欲や態度を養う」ことです。つまり、生徒一人一人が自分が将来就きたい職業や生き方について深く考えるとともに、その実現に向けた学習計画を立案することを指導・援助する科目です。また、この科目では学習が生徒主体のものとなるよう、大学・職場見学、進路講演会、「社会と情報」とタイアップしてのプレゼンテーションソフトを使ったライフプランの作成・発表など、調査、研究、発表、討論といった課題探求的な学習を取り入れています。
 「産社」の学習活動の中心は、自己の将来の生き方や進路について考えることですが、これらに結びつく各教科・科目の履修計画の作成が大切な作業になります。そのための科目選択の方法を学びます。

 次に示すのは「科目選択の年間予定」と「『産業社会と人間』主な内容」です。
 


 科目選択は入学後すぐに始まります。ガイダンス、各教科の先生方による科目の説明等があり、5月には第1回の科目選択調査があります。その後、個人面談や保護者面談を経て11月までには2年次以降の選択科目を決定していきます。               
  「産社」では、将来の在り方生き方を学ぶために、進路講演会という形でいろいろな先輩の話を聞きます。今まで、外国語講師、大学教授、盲導犬訓練士、NPO法人の代表者、本校OBの方々などが教壇に立ってくださいました。

総合学科・・・・・授業

(3) 総合学科の授業

 総合学科では、一人一人が時間割を独自に組み立てるので、ホームルームの枠を超えた授業が多くなります。原則として最少で4名、最大は40名で授業が行われています。1年次生は芸術科目のみ選択、数学は20数人の習熟度別の授業になります。選択科目の多い2年次・3年次では教室移動が多くなり、同じホームルームの生徒でも、別々の授業を受講することが多くなります。
 総合学科は、普通科や専門学科の高校と比べると開設する科目数が倍以上です。科目数が多いということは、教員数が多いということでもあります。その利点を生かして生徒の進路希望を実現させるために様々な工夫をしています。

 ① 1年次の数学で習熟度別授業を行っているほか、2・3年次の選択科目では、少人数の授業が多くなります。学習意欲を喚起するわかりやすい授業を展開し、基礎・基本の定着を図ります。

 ② 多様な科目の中から、学力向上のための発展学習科目や学び直しの科目、進路目標に応じた科目、資格取得のための科目、興味関心に応じた科目、などの選択ができます。

 ③ 月、木曜日は全員が7時間授業になり、1週間に32時間の授業を行います。

 ④ 定期的に先生方が講師を務める「土曜開放講座」を実施します。