シラバスQ&A
Q1 シラバス(syllabus)とは?
教科・科目について、目標、内容、教材、学習指導計画、評価の概要等を記載した計画書のことです。
Q2 学習指導計画との違いは?
学習指導計画は教師用の指導計画ですが、シラバスは生徒向けの学習計画であり、また保護者向けの説明用資料です。
Q3 シラバスの果たす役割は?
- 生徒に対して、学習の到達目標を意識させ、主体的な学習を促します。
- 指導目標(評価規準)、評価の観点、評価方法を明確化し、学習指導の改善に生かします。
- 保護者、地域の人々に対して説明責任を果たし、学校への信頼を高めます。
Q4 説明責任とは?
保護者や地域の人々に、学校の教育活動の目的、内容、方法等をわかりやすく説明することは以前から行われてきました。高等学校設置基準の一部改正(H14.3)により、積極的な情報提供を行うとともに、学習指導の成果に対する点検や評価、結果の公表に努めることが法的に位置付けられました。今回の改正は、地域の実情に応じた対応が可能となるよう、また、設置者の多様な教育理念を実現する観点から行われたものであり、このことを十分理解した上で取り組むことが大切です。
Q5 シラバスの内容は?
これまでに作成している学校では、以下のような項目を記載しています。
- 教科・科目の担当者からのメッセージ
科目の特色、科目選択の際の留意点などを記述します。 - 履修に関すること
単位数、履修学年、必修や選択の区分を示します。 - 使用する主な教材
教科書、補助教材などを記述します。 - 学習のねらい、目標、到達目標
授業を通して身に付けてもらいたい最低限の資質、能力、態度、姿勢などを示します。 - 学習内容・活動、授業の進め方
学習指導要領などを参考にして、教科・科目の特徴を示します。 - 学び方のアドバイス、授業を受ける心構え
授業を受ける際の心構えや注意事項、家庭学習の仕方などを示します。 - 評価方法
意欲的に学習に取り組めるように、テスト、提出物、作品等による評価方法や、評価の観点等をできるだけ具体的に示します。 - 学習計画
年間、月、単元のまとまりごとに学習内容をわかりやすく示します。従来のいわゆる「学習の手引」にはあまり見られなかった項目です。ただし、一年間の内容を記載したのでは、範囲が広すぎて生徒が全体像を把握しにくかったり、授業の進度にずれが生じたりすることもあるので、学期ごとに学習計画を配布する方法もあります。
Q6 シラバスの形式は?
定められた形式はありませんので、他の学校のシラバスを参考にしながらも、自校に合ったものを作ることが大切です。当センターが作成した以下の資料にも各教科の形式例を示しましたの で参考にしてください
総合教育センター発行のシラバスに関する参考資料 | ||
○「高等学校におけるシラバス作成のポイント―学習指導改善のための参考資料―」(15年11月) ○「高等学校におけるシラバス活用のポイント―効果的な活用をめざして―」(16年3月) |