栃木マイスター 伝統工芸士
自動車工場で働く「栃木マイスター」

自動車工場で働く「栃木マイスター」
多くの人が5年生の時に学習する自動車工場です。
そこで働く人たちにも「とちぎマイスター」として認定されている人がいます。
日産自動車栃木工場で働いている野澤威彦(のざわたけひこ)さんは、どのような仕事をしているのでしょう。


野澤威彦さん


自動車工場で働いている野澤さん

①どのような仕事をしているのだろう

〈現在の仕事〉
・車をつくる最終段階において車体ボディの塗装の表面を丁寧に確認し、不具合があった時には速やかに修理する工程を担当しています。
つまり、自動車を購入した人が喜んできれいな自動車に乗れるように、自動車づくりの最終段階で優れた板金の技能を生かして、傷のない光沢のあるボディの車づくりを行っています。

〈得意な分野〉
・車体ボディの最終チェックにおいては、まずは車体表面の微妙な形状の変化を発見する技能を高めていなくてはなりません。
・不具合を発見した上でボディ材料の材質や形状などの特性を頭に入れ、修正する際に様々な工具を使い分けて高品質の車づくりを行っています。
・納得のできる修正ができない場合には自分で修正をするための工具を考案し、製作しています。

②若い人たちに技能を伝えるためにどのようなことをしているのだろう

〈技能検定〉
・職場内において技能検定を実施し、板金技能の向上に必要な材料を知る技能を高めています。

〈指導〉
・車体板金の高い技能を育成するために、訓練実施計画を作成し、指導にあたっています。
また、若い技能者を対象に開催する競技大会の参加者への指導も熱心に行っています。