千人武者行列 | |
千人武者行列とはどのような神事か |
元和(げんな)3年(1617年)4月17日、徳川家康(とくがわいえやす)の没後1年目の命日に、その霊を駿河の国(するがのくに)〔現在の静岡県(しずおかけん)〕の久能山(くのうさん)から日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)に移した時、2代将軍徳川秀忠(とくがわひでただ)も参列して行われた最大の行列がこの祭りの起源です。
江戸時代(えどじだい)には、この日のために朝廷からも例幣使(れいへいし)〔東照宮に金幣(きんぺい)を奉納するためにつかわされた者〕が派遣されました。
神霊(しんれい)は3基の神輿(みこし)に移されて東照宮西側にある二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)の拝殿に安置され、祭典後、神職(しんしょく)のお供とそこに1泊します。
翌日、神輿は二荒山神社境内(けいだい)より1kmあまり離れた神橋(しんきょう)近くの御旅所(おたびしょ)という場所を経て東照宮へ戻ります。
千人武者行列はこの時のお供の行列であり、その3基の神輿を中心に行われます。
この神事は、東照宮で行われる春季と秋季2度の例大祭(れいたいさい)で行われますが、春季の例大祭における行列は秋季よりも規模が大きく、例大祭での最大の神事となっています。