とちぎの典型的な地形
栃木の典型的な地形

◆栃木県(とちぎけん)は、栃木県の屋根といわれる北西部の山岳地帯、なだらかで丸みを持った山塊(さんかい)が続く県東部の八溝山地(やみぞさんち)、関東平野(かんとうへいや)の北部である県南の平野部と大きく3つの地域に分けることができます。

◆北西部の山岳地帯は、男体山(なんたいさん)(2484m)、白根山(しらねさん)(2578m)、女峰山(にょほうさん)(2483m)に代表される日光(にっこう)の火山群、鶏頂山(けいちょうざん)や釈迦ケ岳(しゃかがたけ)(1795m)などの峰々からなる高原山(たかはらさん)(1795m)、茶臼岳(ちゃうすだけ)(1915m)や朝日岳(あさひだけ)(1896m)などが連なる那須五峰(なすごほう)といわれる高山がそびえています。

◆八溝山地は、標高300~1000mのなだらかな山地で、地形的には晩壮年期の地形といわれています。
山地を刻む水系はほとんどが那珂川(なかがわ)水系に属しています。

◆南部の平野部は、鬼怒川(きぬがわ)、渡良瀬川(わたらせがわ)とその支流によって形作られています。
渡良瀬川と利根川(とねがわ)の合流地点付近は県内の最低標高(海抜12.1m)となっており、他の河川の合流もあって低湿地帯(ていしっちたい)である渡良瀬遊水地を形作っています。

◆県内には火山により形成された地形、河川のはたらきにより形成された地形、地殻変動(ちかくへんどう)により形成された地形、気候を反映した地形など特徴的な地形が各所に見られます。

◆栃木県内の人々の生活は、このような地形の上に営まれています。
したがって、地形についての理解を深めることは、栃木県の自然や産業、文化、地震や台風などの自然災害や防災、環境保全や開発などを学ぶことにつながります。