タンポポ研究室
タンポポと環境

タンポポと環境について調べて、考えてみましょう。

タンポポはどんな環境にあっている植物でしょうか?

タンポポには、日本に昔から生えているニホンタンポポ(在来種)と、明治時代(めいじじだい)にヨーロッパやアメリカから入ってきたセイヨウタンポポ(外来種)があります。

両方のタンポポとも、人の手の入らない自然の中ではあまり見られません。

田んぼや畑のわきの、農業と関係の深い環境に適しているようです。

ですから、ニホンタンポポは、人が生活しながらじょうずに環境を保全してきた中で生きてきた植物と考えられます。

開発の進んだところでは、ニホンタンポポが減って、セイヨウタンポポがふえているとよくいわれていますが、これは昔ながらの農村の「里山の自然」が変化した結果と考えられます。

また、セイヨウタンポポが急にふえたように見えるのは、ニホンタンポポとの雑種ができているからという考えもあります。

現在、全国でタンポポ調査が行われています。

大学の先生もいっしょうけんめい調べていますが、日本中を調べつくすことはできません。

みなさんも、自分のすんでいる地域を調べて、タンポポと環境との関係を考えてみましょう。

環境と人とのかかわりは、とてもむずかしい問題ですが、関心をもって調べたり、他の人の考えを聞いたり、話し合ったりすることが大切です。


タンポポはこんなところにはえているよ。

林と道の間
田んぼと道の間
畑と道の間