目 的 | 地域連携教員としての職務、今日的な教育課題、地域連携の進め方等について理解を深め、地域連携教員としての資質の向上を図る。 |
日 時 | 平成29年6月16日(金) 9:30~16:00 |
対 象 | 平成29年度の小・中・高・特の新任地域連携教員。社会教育主事有資格者(昨年度までに有資格者となった者)は、第2日を免除とするが、聴講することは可能。ただし、これまでにこの研修を受講した者を除く。また、昨年度中に新任地域連携教員になった者で、この研修を受講していない者を含む。 |
研修内容 | 1 講話 「地域連携教員の設置」 2 講話 「地域連携教員への期待」 3 事例発表 「地域連携教員の活動の実際」 4 演習 「地域連携教員としてのマネジメントⅠ~自校の地域連携活動のデザイン~」
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講 師 | 大学職員 小・中・高・特別支援学校教員 県教委事務局生涯学習課職員 総合教育センター職員
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研修の様子 | | | 講話 「地域連携教員の設置」 | 講話 「地域連携教員への期待」 | | | 事例発表 「地域連携教員の活動の実際」 | 演習 「地域連携教員としてのマネジメントⅠ」 |
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研修評価・振り返りシートから | 0 研修の満足度 | 満足 | | 不満足 |
1 講話 「地域連携教員の設置」 【目標】
【講話を通しての主な意見・感想】
〈小学校〉 - 「地域連携」という言葉を、深い意味や定義もよくわからず使っていたが、地域連携活動の線引きや意味が少しわかってきました。
- 通年の活動は本校の地域連携コーディネーターが中心となって調整役をしています。学校側の窓口の立場が地域連携教員だと、改めて理解できました。
- 地域連携教員の担う職務や役割、そして今後、自校について見つめ直した時に、何ができるかを考える参考になりました。
〈中学校〉 - 何か特別なことをしなければならないと思いがちでしたが、そうではないことがわかり、考えが少し変わりました。生徒にとってどうなのかということをよく考え、職務にあたりたいと思います。
- 地域との連携・協働を進めるということは、これからの社会を生き抜く子どもたちにとって、社会性や生きる力を育てることにつながります。地域と学校をつなぐコーディネーターとしての自覚をしっかり持っていきたいです。本年度、始められるところから推進していきたいと思います。
〈高等学校〉 - 地域連携は、目的ではなく手段というのが目から鱗でした。
- 学校の内側からだけ見るのではなく、地域の「生涯学習」という視点で考えることも大切だと思いました。
〈特別支援学校〉 - 子どもにとって期待される効果が、いろいろな面で表れていることに気がつきました。地域で生きていくための「生きる力」を考えて取り組んでいきたいと思いました。
2 講話 「地域連携教員への期待」 【目標】 これからの学校と地域の目指すべき連携・協働の姿と地域連携教員に求められる役割や資質等を理解する。 |
【講話を通しての主な意見・感想】 〈小学校〉 - 「社会に開かれた教育課程」ということが、なぜ、ここまで広がったのか、その理由をしっかりと見据え、地域から学校に対して「協力していただく」だけでなく、双方向的な関係となれるよう努力したいと思います。
- 「社会に開かれた教育課程」の社会が30年後の未来を見据えたものであることから、今後、その未来に生きる子どもたちのために地域連携を進めていくこと、またそれによって地域の活性化にもつながることも考え、さらに連携を進めていきたいと思います。まず、自校の教職員に対して、今回の学習指導要領の改訂に関わる背景や目的の共通理解を図ることが重要だと思いました。さらに、その目的達成のための手段としての地域との連携・協働の在り方について、現在の取組を見直していくことが必要と思いました。
- 新しい時代の教育に、学校と地域との連携・協働が明文化されたことが、学校ができることを増やし地域に核が生まれ、双方とも柔らかで笑顔の多い場になるだろうと想像することができました。それぞれの立場を生かすこととそれぞれが伸びることを意識してつながっていきたいと思います。
〈中学校〉 - 「社会に開かれた教育課程」とその背景を意識しながら、学校と地域の連携・協働を考えながら、学校や地域の実態を把握しながら取り組んでいきたいと思います。
- 地域についての学習を取り入れればよいということではなく、30年後、50年後の社会を見据え、生徒に対してまずは学校でどんな力を身に付けることを目指すか、そこをしっかりと押さえたいと思います。
〈高等学校〉 - 生徒の育ちを目標として地域連携を進めればよいという前提を示していただけたので、とても有り難い講話でした。
- 学校と地域で目標やビジョンを共有できるようにしていきたいです。また周辺の義務教育の学校とも協力をして、子どもも大人も共に成長できるような取組ができるようにしていきたいと思います。
〈特別支援学校〉 - 社会に開かれた教育課程の意味することが、児童生徒の生きる力の向上につながっていることから、新しい学習指導要領も意識していきたいと思います。
3 事例発表 「地域連携教員の活動の実際」 【目標】 事例発表を聞くことにより、地域連携教員の実際の活動について知る。また、学校と地域が連携した取組において、連携教員が果たす役割について考える。
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【講話を通しての主な意見・感想】 〈小学校〉 - 具体的な取組の事例を聞き、少し活動の内容がクリアなものになってきました。まず、学校に戻ったら、取組について全学年を通した一覧表的なものを作成し、職員にも理解を図りたいと思います。
- 具体的事例をいくつも紹介していただき、現任校との共通点や今後実現可能な取組などを知ることができました。これから地域と学校をつなぐ大切な「窓口」としての職務をしっかり果たしたいと思います。
- 地域連携教員として、地域との連携はもちろんですが、教職員としての連携もしっかりやっていきたいと思います。
〈中学校〉 - 「地域のニーズを把握する。そして、その中で中学生でも協力できることを探して場の設定をする。」ぜひ、新しいことを一つ計画してみたいと思います。
- 「出て行く」活動を積極的に行っていることが印象的でした。「来てもらう」活動はしているが、「出て行く」活動はしていないので、こちらから地域に顔を覚えてもらうような手立てを考えていきたいと思います。
〈高等学校〉 - 学校を応援してくれる人材や団体を見つけていくことが、大切だと感じました。上三川高校では社会福祉協議会との強いつながりを感じました。学校を応援してくれる、また支援してくれる方々とのつながりを作っていこうと思いました。
- 苦労され試行錯誤しながら努められたことが分かりました。協力者を増やすことから進めることが組織化になると思うので、協力者を募っていきたいです。
〈特別支援学校〉 - 特別支援学校の実践が分かり、とても参考になりました。資料の地域連携年間計画は他の教員にも地域との連携を意識してもらいやすいと思ったので、本校でも作成してみたいと思います。
4 演習 「地域連携教員としてのマネジメントⅠ~自校の地域連携活動のデザイン~」 【目標】 勤務校の実態に応じ、現状を再確認しながら、今後の地域連携活動についての構想を描き、今後の実践に生かす。
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【演習を通しての主な意見・感想】 〈小学校〉 - 他校の様子が分かり、地域差はあるものの、どの方も悩みを持ち役目の方向性が見えないようなこともあると分かりました。本校より進んでいる学校もあり、刺激を受けました。
- 今日の演習の中で、地域や学校の実態が違っていても、共通するところや参考になるところがあり、大変充実した活動でした。本校に生かせるものをもう一度検討したいと思います。
- 同じ班の先生方からいただいたアドバイスの中で、地域の方や教職員との積極的な情報交換が大切であることを改めて感じました。さらに実施した内容の適切な評価もしっかり行っていきたいと思います。
〈中学校〉 - 全職員の共通理解を図り、まず校内の体制を整えたいです。今、行われている活動の目的・価値を再確認し、次年度につなげたいと思います。
- ようやくビジョンが見えてきたと思います。「中学生がこんなボランティアをやった」「地域の人がこんなことをしてくれた」などの情報を発信していきたいと思います。
- まず1年やれることを精一杯やってみる、動いてみることからスタートかなと思いました。他の先生方も苦労していることが伝わり、少しホッとしながら、今後、働けそうです。
〈高等学校〉 - 地域連携教員として、生徒が活動することは生徒自身にプラスになり、それが学校全体、そして地域に還元されることを理解し、多くの教員を巻き込んでいけるように努力したいと思います。
- 情報交換を通じて、同じ悩みを持っていることがわかりました。また、皆が取組次第でやりがいの持てるものになると共感できました。協働できる組織づくりを行いたいと思います。
〈特別支援学校〉 - 各校の先生方のお話を聞いて、今まで考えていなかった意見や考えを取り入れていこうと思いました。
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