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2018/09/07

平成30年度 新任教頭研修(高等学校、特別支援学校)第3日

| by 栃木県総合教育センター
目  的管理職としての見識を深め教育理念を構築するとともに、教頭の職務を理解し、学校経営、学校教育管理、人事管理等に関する管理職としての基本的な資質・能力の向上を図る。
日  時平成30年8月17日(金) 9:30~16:00
対  象高等学校、特別支援学校の新任教頭
研修内容1 講話「教頭の役割」
2 講話・演習「学校組織マネジメント校内実践に向けて」
3 講話・演習「人材育成」
講  師株式会社HRインスティテュート 常務取締役シニアコンサルタント 三坂 健 氏
県立学校長
総合教育センター職員
研修の様子
講話「教頭の役割」
講話・演習「人材育成」
講話・演習「学校組織マネジメント校内実践に向けて」


研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度(今後の職務に生かせる内容でしたか)
 そう思う  そう思わない
 
研修満足度86%14%

1 講話「教頭の役割」
  【目標】
 具体的な事例に基づき、学校経営、学校教育管理、人事管理など、校内でリーダーシップを発揮するための具体的な方策とその留意点など、校長が求める教頭の役割を理解する。

【講話を通しての主な意見・感想】

  • 教員としての自分をじっくりと考えることができました。教職員の意見を校長に具申するつもりで話していましたが、教職員と管理職のギャップを埋めるための対応策を考えなければならないという点が印象に残りました。
  • 校長の経営方針を教職員につなぐこと、組織としてPDCAサイクルを回しながら計画的にビジョンを実現させることが大切と感じました。教職員一人一人の能力、適性を正しく理解し、活躍の場を与えながら、パフォーマンスを最大限に発揮できるよう組織づくりに携わりたいと思います。
  • これまでの業務で培ってきたコンピテンシーを駆使して、校長とビジョンを共有し、それを教職員に伝え、やりがいを感じてもらいながら学校をよりよいものに変えていくことが教頭の役割と考えました。「あがき」という言葉が印象に残りました。

2 講話・演習「学校組織マネジメント校内実践に向けて」
【目標】
 自校のミッションを明確にするとともに、現状を分析することによって自校の特色・課題を把握し、マネジメントに取り組む視点を得る。

【講話を通しての主な意見・感想】
  • SWOT分析において、縦、横、斜めを見ることで、本校の課題を解決するためにやるべきことが隠れていることが分かりました。自主性や向上心の高い教職員が多いので、個々の教職員のやる気を生かし、全員で魅力ある学校を作っていくための方策を考え、今後は同僚性や協働性も強めていく必要があると感じました。
  • マイナス要素と考えていたことも、逆に捉えれば特色にもなり得るなど、SWOT分析は発想の転換、課題解決に向けた糸口を考える、良いきっかけとなりました。校長のビジョンのもと、全員が共通認識をもち続けられるよう、コミュニケーションを重視していきたいと思います。
  • マイナス面を改善し解消しても“0”(ゼロ)にしかならない、という言葉が印象に残りました。生徒の実態、立地、教職員の持ち味など、プラス面を生かして特色ある学校を作っていきたいと思いました。

3 講話・演習「教頭の職務と人事管理」
【目標】
 人材育成を進める上で、自校の教職員集団の成長や課題改善のための方策のヒントを得る。

  • スキーマを作らず対応することの大切さが理解できました。一般に経験は役に立つものですが、一方で様々な制約を設けてしまうことにもなり、ゼロベースで考える力を鍛える必要性を実感しました。教職員の観察、承認、支援を適切に行いたいと思います。
  • 日頃から発生型問題解決にばかり追われていますが、学校のビジョン実現のためにも積極的に設定型問題解決の時間を作っていきたいと思いました。自らのポータブル・スキルを高めながら、教職員を承認し、心理的安全性の高い職場を実現させたいと思います。
  • スキーマを作らずゼロベースで考える力を鍛えること、悩むのではなく考えること、論理的に考え伝えることが大切であること等、大変参考になりました。考える力・伝える力を鍛えるピラミッド思考を自ら実践するとともに、教職員にも伝えていきたいと思います。






09:24 | 専門研修1イ