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2019/06/18

令和元(2019)年度 教頭2年目研修(高等学校、特別支援学校)第1日

| by 栃木県総合教育センター
目  的管理職としての深い見識と優れたリーダーシップを高めるとともに、学校経営、学校教育管理、人事管理等に関する管理職としての実践的な資質・能力の向上を図る。
日  時令和元(2019)年 5月31日(金) 9:30~16:00
対  象高等学校、特別支援学校の教頭経験2年目に該当する者
研修内容1 講話「特別支援教育の充実に向けて」
2 講話・演習「学校運営における危機管理推進のポイント-危機管理体制の確立のために-」
3 講話「学校運営における危機管理推進のポイント-防災の視点から-」
4 講話「教職員のメンタルヘルス」
5 講話「教育の質を高める環境づくり」
講  師宇都宮地方気象台職員
医療関係機関等職員
総合教育センター職員
研修の様子
講話
「特別支援教育の充実に向けて」
講話・演習
「学校運営における危機管理推進のポイント
-危機管理体制の確立のために-」
講話
「学校運営における危機管理推進のポイント
-防災の視点から-」
講話
「教職員のメンタルヘルス」


講話
「教育の質を高める環境づくり」

研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度
 満足   不満足
 
研修満足度73.1%26.9%


1 講話「特別支援教育の充実に向けて」
  【研修の目標】
 高等学校における特別支援教育について理解するとともに、地域や学校の実態等を考慮し、特別支援教育コーディネーターを中心とした組織的な特別支援教育の在り方や特別支援教育を推進する上での管理職の役割を理解する。

【講話を通しての主な意見・感想】


  • 校内での支援体制の確立のため、学年会での情報共有は行っているが、全職員での話合い(会議)の時間の確保、特別支援教育についての教職員の意識を高揚させるような取組が必要と考えました。
  • 本校では特別支援教育もシステム化され充実していると思われますが、全教職員が共通理解をするための研修の充実及び特別支援教育コーディネーターの役割を担える教員を複数育成するための研修を行っていきたいと思います。
  • 校内組織だけでは対応困難な事柄についての外部機関との連携強化、地域の学校の支援要請にも積極的に支援できるようセンター機能の充実と対応できる組織づくりから着手しようと思いました。

2 講話・演習「学校運営における危機管理推進のポイント-危機管理体制の確立のために-」
  【研修の目標】
 危機管理の実践的なポイントを理解し、教職員の危機意識の向上や自校の危機管理体制の構築のヒントを得るとともに方策を考える。

【講話・演習を通しての主な意見・感想】


  • 危機管理マニュアルについて、一人一人の教職員がマニュアルをいかに活用できるか、使ってもらえるかの視点で考え、今後改善に取り組んでいきたいと思います。チェックシートを作成し、教職員の意識を高めていくことにも取り組みたいと思いました。
  • 熱中症計の使用やエピペン・AEDの使用研修などを行うことで、教員の意識は高まってきました。今後も様々な研修や事故事例報告などにより意識を高めたいと思います。また、マニュアルについても現状にあっているか全職員で議論をしながら点検を進めるとともに、報・連・相(報告・連絡・相談)をしやすい職場づくりも進めたいと思います。
  • マニュアルを持っていること自体が重要なのではなく、作成する過程での議論やマニュアルに基づいた避難訓練の実施によってマニュアルの問題点が分かることが重要なので、それを基にマニュアルの見直しを毎年しっかりと行っていきたいと思いました。


3 講話「学校運営における危機管理推進のポイント-防災の視点から-」
【研修の目標】
 防災に着目した危機管理について理解したうえで、管理職として不測の事態に備える。また、危機が生じた場合に適切な判断ができる能力を養う。

【講話を通しての主な意見・感想】
  • 防災気象情報の種類や段階的に発表される防災気象情報などを的確に読み取れるようにしたいと思います。防災の視点からの適切な準備と早めの対応ができるような体制づくりに着手したいと思います。
  • 生徒対象の防災教育を予定していますが、ゲリラ豪雨、土砂災害、増水など、気象台の情報をもとに資料の準備や講話内容の検討を行い、生徒への防災教育にも役立てたいと思いました。
  • 水害・土砂災害の防災情報の伝え方が変わるなど、最新の情報に注意を払うことの大切さを教職員に伝えようと思いました。

4 講話「教職員のメンタルヘルス」
【研修の目標】
 職場における教職員のメンタルヘルスについて理解を深め、管理職としての必要な知識を身に付ける。

【講話を通しての主な意見・感想】
  • ラインケアの難しさを実感していましたが、講話をうかがい納得することができました。深刻な状態に至る前に、教職員の変化、メンタルヘルスの不調に気付けるよう情報収集と観察に努めていきたいと思います。
  • 校務分掌の配分、職員との会話、面談など、日頃から職員の観察を重視していきたいと思いました。職員のメンタルヘルスは学校教育の質に直結していることを実感しました。
  • 具体的な事例を用いて説明してくださったので、実感がわき、よく理解することができました。校内のメンタルヘルスをしっかりと行い、予防と適切な対応に努めたいと思います。

5 講話「教育の質を高める環境づくり」
【研修の目標】
 学校における働き方改革の在り方について理解を深め、推進するために必要な知識を身に付ける。

【講話を通しての主な意見・感想】
  • 今やっている行事をもう一度よく見てみたいと思います。なかなか行事を減らせませんが、そう思わず、やれることからやってみようと思います。働き方改革を前向きに捉えるという視点で、時間管理やストレスを把握するための検討を進めたいと思いました。
  • 学校行事の精選、見直しについて時間や負担はかかるが、組織的に取り組みたいと思います。「学校の教育目標を達成するためにふさわしい行事か?」という視点を大切に、全教職員の納得が得られるよう熟議して進めていきたいと思います。働き方改革を組織の活性化のための手段と位置付け、全職員で楽しんで取り組みたいと思いました。
  • 業務の洗い出し、実態把握、行事や業務のスクラップ&ビルドを行っていくために、職員の意見を集約していきたいと思いました。集約した意見を熟議することで、教職員の納得感を大切にしたいと思いました。






10:03 | 専門研修1イ