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2019/09/02

令和元(2019)年度 算数専門研修・数学専門研修(中)

| by 栃木県総合教育センター
目  的算数科と数学科(中学校)における数学的に考える資質・能力を育成するための指導の在り方について理解し、小・中学校の関連を意識した授業づくりを通して、指導力の向上を図る。
日  時令和元(2019)年 8月 7日(水) 9:30~15:00
対  象算数科、数学科(中学校)を担当する教員
研修内容1 講話「新学習指導要領を踏まえた指導の在り方」
2 講話・研究協議「算数科・数学科における現状と課題~全国学力学習状況調査より~」
3 演習「小・中学校の関連を意識した算数科・数学科の授業づくり~データの活用~」
講  師宇都宮大学教育学部准教授 牧野 智彦 氏
総合教育センター職員
研修の様子
受講者の声
  • 牧野先生の御講話からSociety5.0やSTEAM教育について知ることにより、時代の変化に合わせて学校教育も変化していく必要があるということがよく分かりました。また、授業改善の視点から具体的な例を多数示していただき、自分の授業の仕方を再考するよい機会となりました。
  • 授業は計画通りに進めることを優先してしまい、子どもの間違えた考えに対して深く知ろうという意識をあまりもてていませんでした。間違えた子どもの論理に目を向け、子どもたち同士に議論させることによって、子ども自身が間違いに気付けるような授業を行っていきたいと思います。
  • 新学習指導要領の実施に向けて、全国学力学習状況調査で問われる力も変わってきているということを改めて感じました。特にデータの活用領域では、「グラフがかける力、読める力」だけではなく、「根拠を示すために必要なデータを自分で選択できる力」も求められていることが分かりました。子どもたちがデータのよさを実感できるような授業づくりをしていきたいと思います。
  • データの活用領域は、他の領域に比べて、あまり深く教材研究をしたことがありませんでした。他の先生方と一緒に、統計的探究プロセスを意識した授業づくりを行い、教材研究の大切さ、面白さを再確認させていただきました。作成した授業案を学校で実践したいと思います。
研修担当者からの
メッセージ
 新学習指導要領を踏まえた算数科・数学科における指導の在り方について理解を図るプログラムを実施しました。
 牧野先生の御講話は、新学習指導要領の実施にあたって授業改善の視点が具体的に示されました。受講者の皆さんは自分の授業を振り返り、今後改善していくべきところが明確になったのではないでしょうか。
 演習はデータの活用領域での授業づくりを行いました。中学校から小学校に移行される内容については、各班の中学校の先生に御説明いただきました。小学校の先生方が新たな知識を得たり理解を深めたりするよい機会となりました。
 また、班別に統計的な問題解決のプロセスを意識した授業づくりに取り組んでいただきました。学習指導要領解説、教科書等を読み解きながら、先生方が知恵を出し合って、真剣に教材研究を行うことにより、魅力ある授業が多数提案されました。
 受講された先生方には、講話、研究協議、演習を通して抱いた思い、新たな学びを大切にして、今後の授業に生かし、子ども一人一人の資質・能力の向上につなげていただきたいと思います。


09:56 | 専門研修2