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2020/11/20

令和2(2020)年度 算数専門研修・数学専門研修(中)

| by 栃木県総合教育センター
目  的新しい学習指導要領を踏まえた指導の在り方について理解し、小・中学校の関連を意識した授業づくりを通して指導力の向上を図る。
日  時令和2(2020)年10月23日(金) 9:30~16:00
対  象算数科を担当する教員、数学科(中学校)を担当する教員
研修内容1 講話「算数科・数学科における主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善」
2 講話「算数科・数学科における現状と課題~全国学力・学習状況調査より~」
3 演習「小・中学校の関連を意識した算数科・数学科の授業づくり~データの活用~」
講  師宇都宮大学共同教育学部准教授 牧野 智彦 氏
総合教育センター職員
研修の様子


受講者の声
  • 牧野先生の講話から、時代が求める教育や世界との比較に触れ、日本の教育の遅れを強く実感しました。将来をたくましく生きる子供を育てる視点で教材研究を行い、「数学的な見方・考え方を働かせる授業」、「対話により、よりよい解決に向かう授業」を構想し、実践していきたいと思います。
  • データの活用に関する学習では、たくさんの情報から目的に応じて必要な情報を選んだり、それらの情報を用いて根拠をもって問題を解決したりできるような力を子供たちに身に付けさせることが大切だということが分かりました。統計的な問題解決のプロセスを重視した授業を展開していきたいと思います。
  • 実際の授業を視聴し、学習指導要領で求められている力を具体的に考えることができました。子供になったつもりで授業を視聴し、テーマに関する自分の意見を持って、グループの先生方と実際に意見を交換してみると、意見の違う人と話し合うことのおもしろさや、一つの答えを求めない、算数・数学の新たな楽しさを実感することができました。子供たちにもこの思いを味わってもらえるよう、授業を実践したいと思います。
研修担当者からの
メッセージ
 牧野先生は、社会の変化や世界との比較から、日本の教育の現状と新学習指導要領で求められている力についてお話しくださいました。また、授業の具体的な場面を通して、現状と改善点を具体的にお話しくださいました。受講した先生方は、日々の指導に対する意識や授業を振り返り、今後、変えていくべきこと、改めていくべきこと、更に力を入れていくべきこと等に気付くことができたのではないでしょうか。
 演習では、実際の授業ビデオを視聴し、学習指導要領に記載されている統計に関する内容を授業にどう具現化していくかについて、班ごとに意見交換を行いました。「統計的な問題解決」や「批判的に考察する」等について考えを深めたことを、今後の授業実践に生かしていただきたいと思います。
 受講された先生方には、講話、演習を通して抱いた思い、新たな学びを大切にして、今後の授業に生かし、子ども一人一人の資質・能力の向上につなげていただきたいと思います。


09:56 | 専門研修2