とちぎ学びの杜 ホーム

栃木県総合教育センター

お問い合せサイトマップ
生涯学習 教職員研修 調査研究 教育相談 幼児教育 展覧会 リンク
ホーム > 調査研究 > 平成18年度 栃木県教育研究発表大会 > 概要

平成18年度栃木県教育研究発表大会 学習指導部会(中学校・高校分科会)数学概要

高等学校における教科指導の充実に関する調査研究

~範囲の概念の形成を促す指導の工夫~

県立真岡女子高等学校 寺崎 義人
総合教育センター 研修部 植木  淳

 平成15年度から現行の学習指導要領のもとでの授業が始まり、4年が経過した。今回の改訂における変更の中の大きなものの一つとして、「不等式」がある。高等学校に「1次不等式」が移行され、教師、生徒共に多少の戸惑いを感じているのが現状ではないだろうか。その原因の一つとして、不等式の解法そのものよりも、範囲の概念の形成が十分でないことが挙げられる。範囲について従来は、小学校、中学校において、統計分野における階級としての範囲、不等式、関数分野における変域としての範囲などを学習していた。それが、現在では、関数分野における変域としての範囲の学習だけになり、範囲についての理解が十分でない生徒が目立つようになってきた。
 本研究では、高等学校に入学してきた生徒の現状を的確に分析すると共に、中学校と高等学校の学習内容の相違点を明確にして、範囲の概念を形成するための事例の作成に取り組んだ。ここでは、数学Ⅰの1次不等式、2次関数の値域、2次不等式についての授業の工夫を提案する。

 

 一覧に戻る

センター案内