平成21年度 教職20年目研修(小学校・中学校) コース別研修の紹介
A:校内研修活性化 ~教師が「学び」を実感できる校内研修を目指して~ |
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研修のねらい | 教師が「学び」を実感し、授業力を高める校内研修の在り方について学び、校内研修の活性化に向けたミドルリーダーとしての役割について考えます。 |
研修の内容 | 現在、授業研究を中心とする校内研修が見直されています。校内研修を活性化することにより、教師一人一人の授業力の向上や同僚性の高揚など、様々な成果が期待できます。 この研修では、研究授業や授業研究会を、より効果的な「学び」の場とするための工夫について学びます。 また、研究協議では、自校の校内研修を振り返り、ミドルリーダーとしての役割を考えます。その際、ワークショップ型研究会の手法を用いることで、その手法についての理解も深めます。 研修の主な流れは次のとおりです。
1 講 話「教員の資質向上を図る校内研修の在り方」
2 研究協議「ミドルリーダーとしての役割を考える-校内研修の活性化へ向けて-」 3 発 表 |
当日の持参品 (課題等) |
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B:児童・生徒指導の推進 ~ 小学校と中学校の連携のための相互理解 ~ |
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研修のねらい | 児童・生徒指導の内容や方法について、小学校と中学校の相違点とその理由を探ります。さらに、小学校と中学校が連携していく上で重視すべきことについて考えるとともに、今まで培ってきた児童・生徒指導の考え方を振り返ります。 |
研修の内容 | 児童・生徒指導を適切に推進していくためには、言うまでもなく、児童生徒の発達の段階を考慮していくことが重要です。そのためには、小学校と中学校がそれぞれの発達課題を考慮しながら指導していくことに加え、小学校と中学校の状況を両者が相互に理解し合い、適切に連携していくことが大切です。 小学校と中学校は同じ義務教育ということで1つに括られることが多いわけですが、学習活動をはじめとする諸活動やその指導方法等は、小学校と中学校では大きな違いがあります。 そこで本研修では、「小学校と中学校の連携を図るための相互理解」に焦点を当てます。授業の中でどのように児童・生徒指導を行っているのか、小学校と中学校それぞれの立場で協議することで相互理解を深め、今まで各自が培ってきた「児童・生徒指導」についての考えを見直したり確認したりします。 1 講 話 「本県の児童・生徒指導の現状と課題」
2 研究協議1 「小・中学校での授業における児童・生徒指導とその相違点」 3 研究協議2 「小・中学校の相互理解」 4 振り返り 5 指導助言 |
当日の持参品 (課題等) |
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C:人間関係づくり ~人とのかかわり方を体験し、円滑な人間関係をつくろう~ |
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研修のねらい | 教育の場において様々な人々との関わりをもつ必要性について考え、円滑な人間関係づくりを体験的に学びます。 |
研修の内容 | 近年、価値観の多様化や人間関係の希薄化などから、保護者や同僚との関係づくりに難しさを感じることが増えていますが、児童生徒の指導は、協力的な人間関係の中で進めていくと、とても効果的です。 この研修では、構成的グループエンカウンターやロールプレイング等を通して、保護者や同僚などとの円滑な人間関係づくりを体験的に学び、実践できるようにします。 研修のおもな流れは次のとおりです。
1 演習「構成的グループエンカウンター」
いくつかのエクササイズを体験することにより、自己理解や他者理解を深めます。 2 演習「ロールプレイングの実践」 「保護者からの相談や苦情」、「同僚教師からの相談」等のロールプレイングを通して、それぞれの立場の気持ちを味わい、信頼関係を築く話の聴き方等を学びます。 |
当日の持参品 (課題等) |
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D:「確かな学力」を育てる学習指導 ~学習指導の中核的存在としての役割~ |
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研修のねらい | 種々のデータや各学校の実践等をもとに、「基礎的・基本的な知識・技能の習得」「思考力、判断力、表現力等の育成」「学習意欲の向上や学習習慣の確立」という視点から、学習指導の在り方について協議し、「確かな学力」を向上させるための指導のポイントについて学びます。 |
研修の内容 | ミドルリーダーである20年目の立場を意識し、自分の学習指導だけでなく、学校全体の取組を見通した視点から、「確かな学力」を向上させるための学習指導の工夫改善について考えていきます。研修のおおよその流れは次のようになります。
1 講話 「確かな学力」を育成するための学習指導の工夫改善
~児童生徒の学力や学習状況の把握・分析に基づく、学習指導の工夫改善~ 2 演習・研究協議 「確かな学力」を向上させる取組 小・中学校ごとに、各学校の実践をもとに班を編成し、「確かな学力」を向上させるための方策について話し合います。 [協議の視点] ・「基礎的・基本的な知識・技能の習得」 ・「思考力、判断力、表現力等の育成」 ・「学習意欲の向上や学習習慣の確立」 [協議の内容] ・工夫改善のポイント(ねらい、指導の重点、配慮事項等)の発表 ・成果や課題の確認 ・「確かな学力」を育成・向上させるために有効な方策 3 研究協議 小・中学校混合の班で、家庭学習の指導・支援について、課題とその解決策や、小・中学校間の連携について協議します。 |
当日の持参品 (課題等) |
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E:学校組織マネジメント ~「組織マネジメント」の手法とその活用~ |
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研修のねらい | ミドルリーダーとして、自己の使命を再確認し、学校経営への参画意識を高めるとともに、組織マネジメントの手法を学び、よりよい学校づくりのために活用できるようにします。 |
研修の内容 |
研修の主な流れは次のとおりです。 1 講話 「学校組織マネジメントの概要」の復習 2 講話・演習 「自校のミッションの探索」 3 講話・演習 「問題の発見から解決の進め方」 4 講話・演習 「自校の資源の発見と活用」 5 講話・演習 「支援的な助言者による協働ネットワークづくり」 6 研修の振り返り、まとめ |
当日の持参品 (課題等) |
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F:発達や学びをつなぐ幼・保・小連携 ~接続期の教育について幼稚園教諭と語り合おう~ |
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研修のねらい | 就学を境に子どもの生活は、様々な点で変わります。しかし、子どもの発達は連続しています。そこで、人とのかかわりを視点に幼児期の教育と小学校教育の共通点や相違点を探り、子どもの発達や学びをつなぐための指導の在り方について考えます。 |
研修の内容 |
幼稚園教諭10年経験者研修と合同で実施します。実際の保育や授業をビデオ視聴し、幼児期の教育や子どもについて理解を深めることで、幼児期の教育と小学校教育の共通点や相違点を出し合います。その上で、子どもの発達や学びをつなぐために、小学校の授業においてどんな指導ができるか、子どもとどうかかわるべきかを議論していきます。
2 演習・研究協議 幼児期の教育と小学校教育の共通点と相違点はどんなことか、実際の保育と授業の様子をビデオ視聴し、考えます。 (1)幼稚園の保育をビデオ視聴します。 3 2の協議をもとにして、人とのかかわりを視点に子どもの発達や学びをつなぐための指導の在り方を考えます。 |
当日の持参品 (課題等) |
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G:通常の学級における特別支援教育の推進 ~子どものうまくいっているところを広げる指導~ |
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研修のねらい | 学習障害、注意欠陥多動性障害、高機能自閉症、アスペルガー症候群のある児童生徒、すなわち発達障害のある児童生徒に対しては、通常の学級においてきめ細かな指導を続けながら、その子らしく発達する姿を支援していくことが求められます。 このような支援を実践する際には、その児童生徒のうまくいっているところに担任が気づき、それを広げていくことが大切です。うまくいった体験は、児童生徒の自信を育てます。自信が育った児童生徒は、難しい状況にも自分なりに対処しようとします。 そこで、通常の学級に在籍する、発達障害のある児童生徒の個別の指導計画を持ち寄り、うまくいっているところを広げる指導の実践例を出し合うことを通して、今後の実践に役立てていただきたいと思います。 |
研修の内容 | 通常の学級に在籍する、発達障害のある(あるいはあると思われる)児童生徒の個別の指導計画を持参し、それをもとに研究協議をすることで、今後の実践に役立てていただきます。 研修の流れ(予定。詳しい内容は当日ご説明いたします。)
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当日の持参品 (課題等) |
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H:学校教育に生かせる社会教育の手法 | |
研修のねらい | 学校教育をより充実させる一つの方法として、社会教育の知識や技能を学び、地域との協働による開かれた学校づくり・特色ある学校づくりに生かします。 |
研修の内容 |
1 おとなの学びを考える(講話)
等に使える様々なアクティビティ(活動)を体験的に学習します。 |
当日の持参品 (課題等) |
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