平成22年度 教職20年目研修(小学校・中学校) コース別研修の紹介
A:学校教育に生きるコーチング | |
研修のねらい | コーチングとは、1対1の対話を通じて、相手のやる気を出させ、相手が目標達成の行動を取るようサポートするコミュニケーションの技法です。 コミュニケーションを通して後輩のやる気を引き出すとともに、よりよい学校環境づくりを行うためのコーチングのあり方をロールプレイングを通して考えます。 |
研修の内容 |
コーチングは、1980年代にアメリカの企業経営の分野でコーチング概念が普及するようになり、90年代に体系的な研修プログラムが開発され、90年代後半に日本のビジネス雑誌に紹介されるようになったものです。 本研修では、学校教育に生きるコーチングを目指しているため、コミュニケーション・スキルに注目し、教職20年目を踏まえ、学校で中核的な立場を担うミドル(主任クラス)やこれからの管理職を対象として研修を実施します。 具体的には、独立行政法人教員研修センター作成の「学校におけるコーチング」DVDを用いて、コミュニケーション・スキルの理解のため、教職員への直接的な働きかけによって集団のまとまりや個々のメンバーのやる気を促す「コミュニケーションによるリーダーシップ」を演習します。 【全体の流れ】 ※全体の流れ等は、今後変更になる場合もあります。
|
当日の持参品 (課題等) |
事前レポート(A4判両面1枚) 課題「会議や相談をしてきた中で、同僚や後輩などの意欲を引き出したこと、やる気を削いでしまったこと」 ※【様式1】に従って記入し、10月14日(木)までに総合教育センター研修部までFAXにて送付してください。 |
B:児童・生徒指導の推進 ~ 小学校と中学校の連携のための相互理解 ~ |
|
研修のねらい | 児童・生徒指導の内容や方法について、小学校と中学校の相違点とその理由を探ります。さらに、小学校と中学校が連携していく上で重視すべきことについて考えるとともに、今まで培ってきた児童・生徒指導の考え方を振り返ります。 |
研修の内容 | 児童・生徒指導を適切に推進していくためには、言うまでもなく、児童生徒の発達の段階を考慮していくことが重要です。そのためには、小学校と中学校がそれぞれの発達課題を考慮しながら指導していくことに加え、小学校と中学校の状況を両者が相互に理解し合い、適切に連携していくことが大切です。 小学校と中学校は同じ義務教育ということで一つに括られることがありますが、学習活動をはじめとする諸活動やその指導方法等は、小学校と中学校では大きな違いがあります。 そこで本研修では、「小学校と中学校の連携を図るための相互理解」に焦点を当てます。授業の中でどのように児童・生徒指導を行っているのか、小学校と中学校それぞれの立場で協議することで相互理解を深め、今まで各自が培ってきた「児童・生徒指導」についての考えを見直したり確認したりします。 1 講 話 「本県の児童・生徒指導の現状と課題」
2 研究協議1 「小・中学校での授業における児童・生徒指導とその相違点」 3 研究協議2 「小・中学校の相互理解」 4 振り返り 5 指導助言 |
当日の持参品 (課題等) |
|
C:人間関係づくり ~人とのかかわり方を体験し、円滑な人間関係をつくろう~ |
|
研修のねらい | 教育の場において様々な人々との関わりをもつ必要性について考え、円滑な人間関係づくりを体験的に学びます。 |
研修の内容 | 近年、価値観の多様化や人間関係の希薄化などから、保護者や同僚との関係づくりに難しさを感じることが増えていますが、児童生徒の指導は、協力的な人間関係の中で進めていくと、とても効果的です。 この研修では、構成的グループエンカウンターやロールプレイング等を通して、保護者や同僚などとの円滑な人間関係づくりを体験的に学び、実践できるようにします。 研修のおもな流れは次のとおりです。
1 演習「構成的グループエンカウンター」
2 演習「ロールプレイングの実践」
|
当日の持参品 (課題等) |
|
D:「確かな学力」を育てる学習指導 ~学習指導の中核的存在としての役割~ |
|
研修のねらい | 学習指導要領の改訂を踏まえて、「基礎的・基本的な知識・技能の習得」「思考力、判断力、表現力等の育成」「学習意欲の向上」という視点から、学習指導の在り方について協議し、「確かな学力」を育てるための取組のポイントについて学びます。 |
研修の内容 | ミドルリーダーである教職20年目の立場を意識し、学校全体の取組を見通した視点から、「確かな学力」を身に付けさせるための学習指導の工夫改善について考えていきます。研修のおおよその流れは次のようになります。
1 研究協議・演習 「確かな学力」を向上させる取組
選択課題別の班を編成し、「確かな学力」を向上させるための方策について話し合います。
[協議の内容]
2 講話 「確かな学力」を育成するための学習指導
|
当日の持参品 (課題等) |
|
E:豊かな心をはぐくむ道徳教育 | |
研修のねらい | 新学習指導要領の改訂の趣旨を踏まえた道徳教育の在り方及び具体的な授業づくりについて理解し、実践的指導力の向上を図ります。 |
研修の内容 |
1 講話「道徳教育改訂のポイント」
2 研究協議「道徳教育の現状と課題」
3 演習「道徳の時間の指導の工夫」
|
当日の持参品 (課題等) |
|
F:発達や学びをつなぐ幼・保・小連携 ~接続期の教育について幼稚園教諭と語り合おう~ |
|
研修のねらい | 幼稚園や保育所で生活していた子どもが小学校に入学すると、様々な違いに出あいます。その違いが段差となり、生活面や学習面でうまく適応できないことがあります。しかし、子どもの発達は途切れることなく連続しています。そこで、幼児期の教育と小学校教育の共通点や相違点を探り、子どもの発達や学びをつなぐための指導の在り方について考えます。 |
研修の内容 |
幼稚園教諭10年経験者研修と合同で実施します。実際の保育や授業をビデオ視聴し、幼児期の教育や子どもについて理解を深めることで、幼児期の教育と小学校教育の共通点や相違点を出し合います。その上で、子どもの発達や学びをつなぐために、小学校の授業においてどんな指導ができるか、子どもとどうかかわるべきかを議論していきます。
1 講話 「幼・保・小の連携~幼児期から児童期への教育~」
2 演習・研究協議
幼児期の教育と小学校教育の共通点と相違点はどんなことか、実際の保育と授業の様子をビデオ視聴し、考えます。
3 2の協議を通して明確になった課題について、子どもの発達や学びをつなぐための指導の在り方を考えます。 |
当日の持参品 (課題等) |
|
G:通常の学級における特別支援教育の推進 ~子どものうまくいっているところを広げる指導~ |
|
研修のねらい | 学習障害、注意欠陥多動性障害、高機能自閉症、アスペルガー症候群のある児童生徒、すなわち発達障害のある児童生徒に対しては、通常の学級においてきめ細かな指導を続けながら、その子らしく発達する姿を支援していくことが求められます。 このような支援を実践する際には、その児童生徒のうまくいっているところに担任が気づき、それを広げていくことが大切です。うまくいった体験は、児童生徒の自信を育てます。自信が育った児童生徒は、難しい状況にも自分なりに対処しようとします。 そこで、通常の学級に在籍する、発達障害のある児童生徒の個別の指導計画を持ち寄り、うまくいっているところを広げる指導について考えていきます。 |
研修の内容 | 通常の学級に在籍する、発達障害のある(あるいはあると思われる)児童生徒の個別の指導計画を持参し、それをもとに、今後の指導の在り方について検討します。 研修の流れ(予定。詳しい内容は当日ご説明いたします。)
|
当日の持参品 (課題等) |
|
H:学校教育に生かせる参加体験型学習の実際 | |
研修のねらい | 学校教育をより充実させる一つの方法として、社会教育の知識や技能を学び、地域との協働による開かれた学校づくり・特色ある学校づくりに生かします。 |
研修の内容 |
1 おとなの学びを考える(講話)
このような様々なアクティビティ(活動)を体験的に学習します。 |
当日の持参品 (課題等) |
|