行程表2(大田原市内)
大田原市(おおたわらし)芭蕉関連地図

大田原市は、芭蕉が曾良(そら)とともに大田原市の人々との人情の機微に触れながら14日間にわたって逗留(とうりゅう)した場所です。
これは『おくのほそ道』の旅における一箇所の逗留期間としては最長です。

4月2日、黒羽(くろばね)をめざした芭蕉は、今市(いまいち)から船生(ふにゅう)・玉生(たまにゅう)を通って奥州街道(おうしゅうかいどう)に出ようとしました。

しかし、船生をすぎる頃から雷雨が強くなり、玉生で名主の家に一泊することになりました。
翌日、矢板(やいた)・沢村(さわむら)・大田原を通って黒羽に着きました。
黒羽は大関氏の領地であり、黒羽藩の家老である浄法寺(じょうほうじ)図書やその弟翠桃(すいとう)など、芭蕉とも知り合いの俳諧愛好者(はいかいあいこうしゃ)がいたため、句会を開いたり、名所を訪ねたりで、芭蕉は黒羽に14日間も滞在しています。


大田原市(旧黒羽)芭蕉関連地図


太陰暦:4月3日~20日
 大田原:3日
 余 瀬(よぜ):3日~4日
 黒 羽:4日~11日
 余 瀬:11日~15日
 黒 羽:15日~16日
 高 久(たかく):16日~18日
 湯 本(ゆもと):18日~20日
 芦 野(あしの):20日

太陽暦:5月21日~6月7日
 大田原:21日
 余 瀬:21日~22日
 黒 羽:22日~29日
 余 瀬:29日~6月2日
 黒 羽:2日~ 3日
 高 久:3日~ 5日
 湯 本:5日~ 7日
 芦 野:7日