雲厳寺
雲厳寺(うんがんじ)


雲厳寺

4月4日、余瀬(よぜ)から浄法寺(じょうぼうじ)邸に招かれた芭蕉(ばしょう)は、翌5日に浄法寺家の人々と共に雲厳寺を訪れました。
随行日記には、当日はさわやかな日和であることが記されています。

雲厳寺には仏頂和尚(ぶっちょうおしょう)の山居の跡があり、芭蕉はかねがねこの参禅の師の遺跡を尋ねたいと念願していました。


石碑

雲厳寺は、芭蕉の禅の師である仏頂和尚が修行していたところであり、芭蕉は和尚の山居後を訪ね句を詠みました。

木啄も 庵は破らず 夏木立

「寺をつつきこわす鳥とされている木啄(きつつき)も、この庵(いおり)だけは破らなかったのだ。
今、夏木立に囲まれて、昔のままの別天地のような感じのする場所であるよ。」という意味の句です。