九尾のキツネ
九尾(きゅうび)のキツネ〔那須町(なすまち)〕

京の都の道に捨てられていた女の子が大切に育てられ、玉藻前(たまものまえ)という名で天皇につかえるようになりました。
ある時、天皇が病気にかかってなかなか治らないので有名な占い師にみてもらいました。
すると、看病していた玉藻前が金色の毛をした9本の尾をもつキツネに変わりました。
実は、玉藻前は中国から日本に来て天皇に呪いをかけ日本をほろぼそうとしていたのでした。
正体を見破られた九尾のキツネは那須に逃げました。
しかし、見つかり弓矢で殺されてしまいました。
その恨みで殺生石(せっしょうせき)になり、毒を出して近づくものを殺すようになったというお話です。