教科「情報」指導事例
データの暗号化
学習指導要領との関係
ネットワーク
本項目の指導目標
情報通信ネットワークの仕組みとセキュリティを確保するための工夫について理解させる。
情報伝達の速度や容量を表す単位について理解させるとともに、情報通信を速く正確に行うための基本的な考え方を理解させる。
指導の概要(総時数:6時間)
指導項目 | 指導時間 | 使用教材等 |
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情報通信ネットワークの仕組み プロトコル IPアドレス |
1 | |
LAN(クライアント・サーバシステム) ネットワークを接続するための機器 |
1 | |
インターネットの仕組み WWW |
1 | |
電子メールの仕組み | 1 | |
ネットワークのセキュリティ コンピュータウイルス対策 |
1 | |
情報の暗号化 | 1 | Webコンテンツ |
本時のねらい
情報の暗号化について理解させる。
指導展開例
学習活動 | 時間 | 学習のねらい | 指導上の留意点及び使用教材 | |
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導入 | 暗号化の説明を聞く。 | 10分 | ディジタルデバイドの意味を理解する。 | 暗号化の図を表示する。 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)教育用画像素材集より http://www2.edu.ipa.go.jp/gz2/i-jou1/i-i1/i-is6/IPA-inf270.htm を表示する |
展開 | ・共通鍵暗号方式 「50音をXずつずらす」という暗号化を理解し、文章を復号する。 |
30分 | Xが鍵であり、お互いが鍵を知ることが必要であることを理解する。 これは共通鍵暗号方式の例であることを理解する。 |
50音と暗号文を書いたプリントを配布する。 たとえば、50音を1ずつずらして文章を書く。 |
2人組をつくり、実際に文章のやり取りをする。 | 2人で決めた鍵を使い、暗号化の仕組みを体験する。 | 1枚は暗号化した文を書き、2枚は複合用とする(3枚の紙を配布する)。 | ||
鍵を知らない人にその暗号化した文章を見せてみる | 鍵を秘密にすることの重要性を知る。 ただし、共通鍵方式だと、相手に鍵を知らせる必要があり、通信の途中で盗み見られれば、解読されてしまう恐れがあることに気づかせる。 |
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・秘密鍵暗号方式 | 秘密鍵方式は、復号するには自分だけが持っている秘密鍵を使うため、共通鍵方式よりも、安全だということを理解する。 | |||
まとめ | 暗号化がなぜ必要なのか考える。 暗号化のまとめを聞く。 |
5分 | 個人の情報などのデータを守るために必要であることを理解する。 暗号化の技術は、認証でも利用されていることを理解する。 |
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今日の授業の感想を暗号化して提出。 |
5分 | 全員同じ鍵であるから、他の人にもわかってしまう事に気付く。 |
使用教材及びWebコンテンツ
Webコンテンツ | |
Webページ名 | 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA) |
コンテンツタイトル | 教育用画像素材集 |
URL | http://www2.edu.ipa.go.jp/gz2/i-jou1/i-i1/i-is6/IPA-inf270.htm |
活用のポイント | 暗号化の仕組みが図示されているので、理解しやすい。 |