平成17年度 栃木県教育研究発表大会 特別支援教育部会T 概要
盲学校のセンター的機能の開発
〜 視覚障害児の支援からLD児、重複障害児の支援へ 〜
県立盲学校 香山 洋子
県立盲学校 高橋 千恵
総合教育センター 教育相談部 中田 誠
特別支援教育の進展にともない、盲学校は、在籍する児童生徒の教育に加え、その専門性を生かして地域の小・中学校等を積極的に支援していくこと、いわゆる特別支援教育のセンター的機能を発揮することが求められている。
総合教育センターでは、盲学校のセンター化を推進させることを目的に、平成16年度〜17年度にかけて調査研究を実施し、センター的機能の中核である相談・学習支援機能の開発に取り組んだ。
初めに、相談・学習支援の現状分析とアンケート調査による支援ニーズの把握を行い、相談・学習支援機能の開発に向けた課題を明らかにした。それと並行して、視覚障害児の支援を一層充実させ、LD児や重複障害児の支援へと支援機能の拡大を図るための実践研究に取り組んだ。実践研究の課題は、@地域の小学校で学ぶ視覚障害児への支援、A文字の読み書きに困難のあるLD児への支援、B養護学校との連携による視覚障害児への支援の3つである。
今回の発表では、調査研究の概要を簡単に紹介し、特に3つの実践研究についての成果と課題を報告する。