平成18年度 栃木県教育研究発表大会 学校経営部会 概要
学校評価実施に当たっての工夫と今後の課題
県立佐野高等学校 増田 富男
今、学校はこれまで以上に、教育活動や学校運営の改善に繋げられる自己評価システムを確立し、その成果を保護者や地域社会の人々に対して公表し、地域に信頼される開かれた学校づくりを進めることが必要である。
そこで本校では、平成16年度から校内に「学校評価検討委員会」を設置して、生徒や保護者・学校評議員などとの関わりを重視した学校評価のあり方を検討し、本校の活性化に繋げるべく体制の整備に当たってきた。その試みとして同年度から、生徒による「授業評価」を取り入れ授業の工夫・改善に努めるとともに、この「授業評価」を文部科学省指定の学力向上フロンティア・ハイスクール事業(FHS事業)(平成15~17年度)とリンクさせて、学力向上の重要項目の一つとして位置づけて全教職員で取り組んでいる。平成17年度からは、本校の教育活動全般について広く意見を募るべく保護者による「学校評価アンケート」を実施している。
ここでは、「授業評価」及び「学校評価アンケート」を中心に、本校での学校評価の現状と実施に当たっての工夫や改善された点、浮かび上がった課題などをまとめ、今後の学校評価の在り方について考察したものを紹介する。