平成18年度 栃木県教育研究発表大会 児童・生徒指導部会 概要
長期不登校生徒への対応から学ぶ
~一人一人が輝くために~
栃木市適応指導教室「はばたき教室」 大野 久明
全国的に不登校児童生徒数は減少傾向にあると言われているが、適応指導教室という現場にいると、この「減少傾向」は実感できない。むしろ増加傾向にあるか、あるいは、不登校の形態が多種多様化し、軽度発達障害という視点からも不登校を捉えなければならない必要性を痛感した。
また、不登校状態にありながら、誰とも、どの機関とも関わりを持っていない、いわゆる「ひきこもり」状態にある児童生徒も相当数いることが各種調査から判明した。
そこで、本発表では、小学校時代から「ひきこもり」状態にあったA子が、多くの人と直接的、間接的に関わりを持つことによって適応指導教室に通級できるようになった事例を通して、そこから学んだことを、適応指導教室職員のみならず、学校にも還元できる形式で紹介することにした。