調査研究通信

令和5年度(2023)年度 教科指導充実に関する調査研究(小・中)

 今年度の「小・中学校における教科指導充実に関する調査研究」のテーマは「資質・能力の育成を図る授業改善の推進~ICTの活用を通して~」です。昨年度からの継続研究となり、音楽科、図画工作科、美術科、体育科、保健体育科、家庭科、技術・家庭科の各教科で調査研究を行い、授業実践例をまとめた資料を作成します。

6月20日(火)には、学習会及び第1回調査研究委員会を実施しました。学習会では、玉川大学大学院教育学研究科教授の久保田善彦先生をお迎えし、「各教科の資質・能力の育成に資するICTの活用について」のご講話をいただきました。授業改善に必要なマインド、授業デザイン力、ICT活用のイメージ等について詳しくお話を伺うことができました。 「ICTの活用は、ねらいが明確であれば単純な機能でも効果的である」「あくまでもICTの活用は手段であって目的ではない」という言葉など、ICT活用に関する留意点を再認識できました。講話をふまえ、午後の調査研究委員会では研究協力委員の先生方とセンター指導主事が、今後の授業実践の方向性や単元計画等作成上の留意点などについて話合いをしました。

学習会の様子

 

 7月21日(金)には、第2回調査研究委員会を実施しました。1日かけて、研究協力委員の先生方とセンター指導主事が協働し、ICTを活用した授業について構想したり、指導案の検討を行ったりしました。各教科において柔軟な授業アイディアが生まれるなど充実した協議が続きました。夏休み明けにはいよいよ各学校で、指導案に基づいた授業実践が始まる予定です。引き続き研究協力委員の先生方と、子どもたちの対話を深め、協働的な学びを促進する授業づくりについて調査研究を進めていきます。

第2回調査研究委員会の様子指導案検討の様子

令和5(2023)年度 教科指導充実に関する調査研究 第2回調査研究委員会

 6月27日(火)に第2回調査研究委員会を行いました。

 始めに、調査研究担当から「教科における探究的な学習」の方法、学習指導要領や単元計画、評価等についての説明をしました。その後、各教科の研究協力委員の先生方とセンターの指導主事がチームとなって、どの単元でどのような「探究的」な学習ができるかについて協議し、授業デザインをワークシートに書き込んでいきました。

 授業実践は2学期を予定していますが、それまでに探究的に学ぶ生徒の姿をイメージしながら、各教科の研究協力委員の先生方と指導主事が二人三脚で授業づくりを進めていきます。

 

令和5(2023)年度 教科指導充実に関する調査研究 学習会・第1回調査研究委員会

 5月22日(月)に総合教育センターで学習会・第1回調査研究委員会を行いました。

 学習会では、早稲田大学教職大学院の田中博之教授を講師にお迎えし、「高等学校 探究授業の創り方」をテーマにご講話いただきました。「探究的な学習」の理論や、「探究的な学び」の具体的な方法、また生徒が「探究的」に学ぶ授業実践例など、授業改善のヒントをたくさんいただき、有意義な会となりました。

 その後、田中先生の講話で学んだことを基に、研究協力委員の先生方7名とセンターの指導主事で、実際にどのような単元、場面で「探究的な学び」を取り入れていけるのかを検討しました。これから1年間、授業づくりを「探究」していきます。

 

令和5(2023)年度 教科指導充実に関する調査研究(高)テーマ決定

 今年度の教科指導充実に関する調査研究のテーマは「教科における探究的な学習の充実~新しい時代に求められる資質・能力の育成を目指して~」です。2年間に渡り、各教科での「探究的な学習」の在り方を研究していきます。「探究とは?」から始まり、「探究的な学習のデザイン」「充実のポイント」などをまとめた「理論編」の資料に加え、実際に授業を実践し、その様子をまとめた「実践編」の資料を作成し、総合教育センターのWebページに掲載する予定です。

 令和5(2023)年度は、地理歴史科・公民科/理科(物理)/理科(化学)/保健体育科/工業科/農業科/商業科の6教科7科目の授業実践を行います。

 調査研究の進捗状況等はこちらの「調査研究通信」で随時紹介していきます!