川上澄生
川上澄生はどのような作品を生み出していったのか

(1)南蛮(なんばん・・・ヨーロッパの人や物)を題材とした作品の制作
宇都宮中学を退職した昭和(しょうわ)17年(1942年)以降、資料を使いこなし、多くの南蛮ものに取材した作品を生み出すようになりました。
戦中戦後の混乱、社会がめまぐるしく変化していく中、一貫して南蛮の世界を追い求め、晩年まで南蛮を主題に制作しました。


(2)文明開化へのあこがれ
文明開化を主題とした作品には、幼少期をなつかしく思う気持ちが強く、作品に登場する人物は、父や母の姿と重なり合い、幼少期の彼の視点から作り上げられたなつかしい世が写し出されています。

※ 川上澄生の作品は、栃木県立美術館のホームページで見ることができます。