今宮神社祭の屋台行事
祭りはどのように行われるか

(1)縁故祭(えんこさい)(7月20日)

一番町(祭礼当番)の引き継ぎを行います。

一番町は、今宮神社(いまみやじんじゃ)の34氏子町を4つのブロックに分けた組町の中から、順番制で決められます。

各町の代表者が集まり、前年度の一番町から祭礼当番が引き継がれます。

続いて、神社拝殿(はいでん)において、神社と氏子の繁栄を祈願する縁故祭が行われます。


(2)ぶっつけ・奉告祭(ほうこくさい)(9月上旬)

これは本祭りの予行演習とも考えられる行事です。祭りに屋台を出す各町は、屋台を模した仮屋台を組み立てて今宮神社の境内に入り、本祭りに参加することを神社に奉告します。

拝殿では、本祭りにおける番号札が宮司(ぐうじ)から各町に手渡され、一番町から番号順に仮屋台を繰り出していきます。


(3)例祭(れいさい)(10月第2土・日曜日)

①朝宮参り

各町の代表者が今宮神社に参拝します。

②屋台繰り込み

一番町を先頭にお囃子を奉納しながら決められた順番で神社境内に入ります。

夕方、提灯(ちょうちん)に灯が入って再びお囃子の演奏が始まります。

③繰り出し

一番町を先頭に繰り込みと同じ順番で神社から出て自分の町に帰っていきます。

一番町の屋台が鳥居の外に出ると、すべての屋台がお囃子の演奏をやめて手打ち式を行います。

④ぶっつけ


「ぶっつけ」のようす

自分の町に帰る途中、交差点などに集まり、屋台の正面を向き合わせて、お囃子を激しく演奏しあいます。

調子を狂わせずに演奏することを競うものです。

⑤ご巡幸


ご巡幸

明治(めいじ)11年(1878年)に今宮神社の神輿(みこし)がつくられ、町々を練り歩くようになりました。

一番町の鉄棒を先頭に太鼓、大榊(おおさかき)、猿田彦獅子頭(さるだひこししがしら)、侍、氏子代表、宮司、そして白丁に担がれた神輿が続きます。

祭りが終わると、翌日、屋台は解体され、各町の蔵に収納されます。

現在では、蔵の整備が進み、解体しないで保管されるものが多くなりました。

市内の4つの蔵では、彫刻屋台を常設展示しています。