地質を反映した地形
鍾乳洞(しょうにゅうどう)

地形の名称

鍾乳洞


説明

石灰岩(せっかいがん)の溶食(ようしょく)によって生じた洞穴〔石灰洞(せっかいどう)〕のひとつです。

石灰洞では侵食基準面の低下とともに地下水面も低下し、洞穴内に空気が入って来ると鍾乳石(しょうにゅうせき)が作られますが、この状態になった石灰洞を鍾乳洞と呼びます。


とちぎの典型的な地形の場所(所在地)

会沢鍾乳洞(あいざわしょうにゅうどう)〔佐野市(さのし)〕

出流山鍾乳洞(いづるさんしょうにゅうどう)(佐野市)

丸岳洞窟(まるだけどうくつ)(佐野市)


名称 地形の種類所在地
会沢鍾乳洞
〔宇津野洞窟(うつのどうくつ)〕
鍾乳洞佐野市

鍾乳洞の入り口

国道293号線から西側に少し入ったところにあります。

石灰岩中の割れ目や層離面(そうりめん)に沿って循環する地下水により、石灰岩が溶かされて生じた洞窟を鍾乳洞といいます。


洞窟の内部に見られる鍾乳石や石筍(せきじゅん)

鍾乳石は、石灰岩を溶かした地下水が、鍾乳洞の天井から滴下(てきか)するときに氷柱状(つららじょう)に結晶になってできます。

石筍とは、床面から上方に延びて成長したものをいいます。

鍾乳石と石筍がつながって天井から床まで柱状になったものを石柱(せきちゅう)といいます。