栃高博物館

2013年5月の記事一覧

栃高博物館 54 ハトの骨格標本

         栃高博物館 54 ハトの骨格標本

     分類 鳥綱 ハト目 ハト科
     学名 Columbidae 
     英名 pigeon
     分布 世界中

 今回はハトについてではなく、鳥類の骨格の特徴に目を向けてみましょう。写真を見てください。ハトの
あばら骨の前に大きな板のような骨があります。「胸骨」といいます。私たちにも、あばら骨の中央(胸の
真ん中)にあります。鳥の場合、飛ぶための胸筋が大きく発達したため、この筋肉を支える胸骨も大きく
なりました。また、中央が船の竜骨のように飛び出しているので「竜骨突起」という名称もあります。ヨット
では、さらに長い突起で、キールと呼ばれ、船の転覆を防ぎます。鳥の竜骨突起とヨットのキール。働きは
全く違うけれど、形はそっくりです。ちなみに大胸筋が「むねにく」、小胸筋が「ささみ」です。